第28話『500円也』

林檎の木500円也春の市


桜草迎えてくれる庭園に


茅葺や斑雪模様の里景色


山吹の主が一人茶を淹れる


紅梅や寒き空気に一人いる




沈丁の脇を通って卒業す


玄関は赤き枸杞なり月の夜


肌煙る浦佐の堂押1200年


鉢物の素焼き無くなり植木市


雁帰る道に鮮やか空ができ


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