第27話『青麦』

青麦を踏みし人とも卒業す


春の川日々の中こそ満ちてくる


雪しろや土手の草みななびいてる


百八の惑いを捨てり蝶の舞


おもてなし無き素朴さ蝶の舞


蝶つかむ指吹けば金銀の砂


行くほどに梅林匂う雨上がり


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