第22話、レイという少年
「試練の内容は
「えっと、それだけで良いの?」
死の危険が高いというからけっこう
けど、もちろんそんな事はないらしい。長老は首を横に振った。
「むろん、そんな筈はない。山に登る途中、我らによる
「
「うむ、もちろんだ。頂上に上るのに
「はい、理解しました」
「うむ、では早速行くがよい」
長老が試練の開始を
ともかく、最初が
「えっと、
「いきなりどうした?試練は
「うん、これも試練を合格する為に
「……?私の名はドロシーだ。それで、貴様は私に話し掛けてどうやって試練を合格するつもりだ?」
試練を合格する方法、それは至って簡単だ。
つまり……
「つまり、仲間の手を借りたら失格なら仲間以外の手を借りれば良いんだよ」
「……何だと?」
「ほう?」
僕の言葉にドロシーさんは
そう、僕の
もちろん、ドロシーさんは仲間ではないから途中で僕を
けど、どうもそれはルールの
けど、僕はそれでもこの試練を合格したい。だから、使える
「……まあ良い、ドロシーはこの
「…………はい、分かりました」
「代わりに、貴様の
「はい」
そして、ドロシーさんの背中に僕は
「準備は良いな?では、行くぞ?」
「うん、けどその前に良いかな?」
「何だ、早く言わんと
「うん、僕はドラゴンの背中に乗るのが前々からの
それは決して
「……………………行くぞ!」
ドロシーさんは僕の言葉にむずがゆそうな
途中、数匹のドラゴンが僕達の前に立ちはだかる。火のブレスを放つドラゴン達。
そのブレスはどれも僕を直接狙ったもの。けど、それでも僕はドロシーさんの身体から離れない。
「……………………」
そんな僕をどう思ったのか?ドロシーさんは少しだけ速度を
一体どんな心境の変化があったのだろう?けど、少なくとも僕に掛かる負担はかなり楽になった。
けど、そろそろ腕が
「何だ、もう限界か?その程度で我らの
「それ、は……」
『れー、
「っ⁉」
突然、頭の中に直接響いてきたレインの声。それは果たして
僕は、レインの見ている前で
しがみ付く腕に、僕は改めて力を籠め直す。気をしっかり持つ。
「大丈夫、そのまま真っ直ぐ……」
「うむ、では
そう言って、ドロシーさんは再び
やがて、頂上までラストスパート。ドラゴン達のブレスは更に激しさを
けど、それでも僕は決して手を放さない。意識が薄れてきた。けど、それでも僕は手を放さない。
「……………………」
そのまま、僕を乗せたドロシーさんは山の頂上の祭壇へと
瞬間、僕の手がドロシーさんから離れた。
そのまま放り出される僕の身体。山はほぼ
そのまま、僕は山の頂上から一気に落下。直後、僕に向かって急降下して
そのまま、僕は意識を
・・・ ・・・ ・・・
山の頂上から落下していくれーに追い付き、私は何とか抱き
そんなドラゴン達に、私は一言。
「れーは試練に
「……ぐぬぅっ」
「い、いやしかし……」
それでも納得出来ないのか、
「
「長老……」
「これ以上、小僧を認めないというような事を抜かせば我らは未来永劫恥さらしと笑われる事になるだろう!
「「「っ⁉」」」
その言葉に、どうやら全員の
私はれーをそっと抱き締め直し、そっと
そのまま、私は山の頂上にある
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます