第17話、ミィ視点(微ホラー)

 こんにちわ、私ミィ———

 色々とツッコミどころはおおいと思うけどとりあえずよろしく。

 現在げんざい、レイとレインは魔王や勇者パーティーと談話中。話の内容は、まあ普通に世間話の延長線上にあると思う。特に、わった話とかはしていない。とはいえ、ついさっきまで敵対していた筈の勇者パーティーと魔王が普通に談話しているのは中々にシュールだとはおもっている。大丈夫、私もそう思う。

 まあ、其処はレイだから仕方しかたがない。レイは前世からこんな感じで喧嘩けんかしている人たちをたちどころに仲直なかなおりさせていたくらいだし。うん、この程度は問題ない。

 え、私のこの口調くちょう?前世と口調がちがう?前世が男だったのに女として異世界転生したのだし、この程度の変化は普通だと思う。

 え、それでも雰囲気ふんいきが変わり過ぎだって?それはまあ、転生てんせいした後でさっそく両親が山賊に殺されてその上山賊の手下として育てられたらそうもなる。

 え、そもそも何で山賊の手下として育てられたのかだって?質問がおおい。けどまあ簡単に説明すれば、山賊のボスが極度きょくどのロリコンだったから?

 え、普通に気持きもち悪い?大丈夫、私もそう思う。私、何度身の危険きけんを感じた事か。

 まあ、話を戻そう。レイは気にしてはいないと思うけど、レイにけんを向けた勇者には私自身実のところいかり心頭だったりする。だからこそ、レイが神の子だって早速ばらしたのだし?

 勇者パーティーがレイに頭をげていた時、実のところ私はすっきりしていた。

 そもそも、レイは私が意図的いとてきにばらした事に気付いているのだろうか?気付いていない可能性はたしかにある。けど、レイは普通に気付いていると思う。その辺、レイはさりげなくするどかったりする。

 けど、何も言ってこない辺りやっぱりレイは気にしていないんだと思う。

 レイは優しい。素敵すてき。少しだけ私の女の部分がうずく。え、かなり危ない?黙れ。

 こほん!ともかく、レイたちは現在魔王と談話中。え、勇者パーティーはどうしたんだって?ついさっき帰っていった。え、何時の間に?らない。

 何故なぜか、ついさっき勇者パーティー全員が身震みぶるいして逃げるように帰っていった。

 ともかく、話の内容はどうしてレイが神様かみさまに気に入られたのかに変わっている。まあその件ははっきりいってレイ自身知らないと思う。

 実際じっさい、レイは知らないと言っているし。あの神様は説明不足な部分があるから。

 ……あの神様、もう少しくわしく教えてくれても良かったと思う。けど、まあレイを転生させてくれた事には感謝かんしゃしている。おかげでレイと私は再会する事が出来た。

 レイ、大好だいすき。じゅるり……おっといけない。レイへのあいが溢れ出た。

 何でだろう?さっきからレインが私ににらみを利かせている気がする。少しこわい。

 え、私が原因げんいんだって?まさか、そんな筈はない。私は普通ふつうにしているだけ。

 え、私が普通じゃない?危険きけん?黙れ。

 お前等、■■して■■して■■■■■してやるぞ?

 ……え、どうしてそんなにおびえている?怖い?何で?まあ良い。

 ……ふぅっ。よし、落ち着いた。大丈夫、私は普通。ノープロブレム。

 どうしてだろう、魔王がさっきから私をあわれな目で見てくるのは?そんな目で見ないで欲しい。そんな、かわいそうなモノを見る目で見るな。

 うん、今度レイの寝顔を見ていやされる事にしよう。ストレスは溜め込まない。ストレスなんて溜め込めば、自慢の毛並けなみが乱れる。

 うん、オールオッケー。

 どうしてだろう?レインと魔王がレイに同情どうじょうの視線を向けるのは?そんな目をレイに向けないで欲しい。え、私のせい?黙れ、■■■ぞ?

 レイがさっきから不思議そうに首をかしげて私を見ている。うん、レイは天使てんし

 今日も今日で平和へいわ、ノープロブレム、オールオッケー!

 それでは今日は此処ここまでで……

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