第8話、特上イノシシ肉は美味しい
僕とレインは
「ふすーっ!ふすーっ!ぶごおおおおおおおおおおおおおおおっ‼‼」
どうやら
小さな独り言だったけど、僕には確かに
「……イノシシの肉っておいしいのかな?」
「……………………さあ?」
僕には、それしか言えなかった。だけど、どうやらレインは
そして、それをレインは振りかぶり……全力で投げ飛ばした。
「いっけえっ‼」
投げ飛ばした魔力玉はイノシシの傍を
「ぶ、ぶごおおおおおおおおおおおおおおおぅぅぅぅぅぅぅっっ‼‼‼」
全力で
イノシシはそれを辛うじて
それを見て、僕は黙って手を
「……なむ~」
「なにそれ?」
「えっと、イノシシの
「そう、じゃあイノシシの肉を
「う~ん、まあ良いか」
倒されたイノシシをかわいそうとは思うが、まあ丁度腹が
僕もイノシシ肉を
・・・ ・・・ ・・・
山の麓だから、
空は既に暗く、
ともかく、僕は黙ってイノシシの肉を切り分けて
なんだかんだ言って、皆でわいわいとサバイバル生活するのは楽しかった。血抜きが終わったイノシシ肉を、火で
「えっと、レイン?その串は何処から取り出したの?」
「えっと、
「魔法?」
「うん、私達ドラゴンは何でも
「うん、赤いドラゴンが火を吹いたり、青いドラゴンが
「そう、それは全部ドラゴンが魔法を
院長、そんな事までレインに
まあ、ともかく今はレインが出した串に刺したイノシシ肉を
ともかく、クロとハクの腹が盛大に
ぐぎゅうううううううううっっ‼
僕達の背後、離れた場所から
……えっと?
「えっと、付いて来てたの?」
「……うん、ごめんなさい。それとその肉、一緒に
「……あ、えっと。どうぞ?」
てとてととこちらに走り
そう思ったが、黙って僕も肉を
少し、レインの機嫌が
・・・ ・・・ ・・・
そして、時間は過ぎ
レインは、僕の膝に頭を乗せてぐっすり
そんな時の事だった。ふと狐耳少女が僕に頭を下げてきた。
「……ごめんなさい」
「えっと、何を?」
首を
「私、貴方に
「ん~、何かしたっけ?ああ、手持ちの
「違う、貴方の前世で私が
「…………え?」
…………えっと、え?
一瞬、意味が理解出来ずに僕は
「本当にごめんなさい。私があの時線路に落ちなければ、貴方が死ぬ事は無かった筈なのに。なのに……」
「ああ、そのことは別に良いけど。えっと、もしかして?」
「うん、私は貴方の
「えっと、前世は男だったよね?でも、今は女の子?」
「……うん、けどまあ生まれ変わりだから?」
「ああ、うん。まあ良いや」
ともかく、僕は無理矢理納得する事にした。うん、世の中ってとても
そう思い、僕は焚き火に木の枝を
「まあ、ともかく。別に僕は君の事を
「……本当に?でも、」
「それに、この世界に生まれ変わったからこそ
そう言って、僕はレインを見て笑う。狐耳少女も、レインを見た。
どうやら、ようやく
良かった、と。そう言って。
「……そういえば、この
「うん、そういえば。僕の名前はレイだよ。彼女の名前がレイン。其処で
「……
「うん、よろしくね」
そう言って、僕とミィは互いに
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