第4話、神との邂逅と転生
王都を出て一時間半ほど歩いた所で、僕達は
「えっと、そう言えばれー。五年前に来た
「うん、そうだよ。元々別の世界で
「その話を聞きたいの。どうして、神様はれーを気に入ったんだろ?」
「んー、確かあの時は……」
そうして、僕は
・・・ ・・・ ・・・
「あれ?僕って確か死んだ筈じゃあ?」
僕は駅のホームから線路に
なのに、生きている?というより、此処は
明らかに、其処は
というと、此処は
「その通り、お前は死んで今は魂のみの状態だ。だが、此処は天国ではないぞ?」
「……じゃあ、此処は何処です?そして、
見ると、其処には
彼は僕を真っ直ぐ見ると、空間に指を
あ、結構騒ぎになっている?友達が
「
「えっと、神様ですか?それも、神々の
「うむ、そうだ」
「えっと、では……」
僕はその場に正座し頭を
「良い、別にお前に
再び、神様は指を虚空に滑らせる。
次に現れたモニターには何処か知らない世界の
先ず、ゾディア王国。
惑星には
「お前には、この世界に
「それは別に構わないのですが、えっと何で僕が?」
「一言で言えば、気に入ったからだ」
神様は文字通り、たった一言で答えた。
えっと、つまりどういう事だろうか?
「えっと、気に入られる
「そうだな、特に特殊な
「では、
「いや、特にお前にして欲しい事もない。それに、お前が平凡だからこそ気に入ったのだ。だが、そうだな?
「猶予期間、ですか?」
首を
「そうだ、五年の
「……えっと、少しだけ考えても良いですか?」
「うむ、
……えっと?つまり、神様は別に僕にして欲しい事があってこの世界に転生してもらおうと思っていないと。どういう訳かはしらないけど、どうやら神様は僕の平凡さを気に入ったらしい。
そして、そんな僕に猶予期間として五年の
僕個人としては、別に断る
ちらりと、写っているモニターの一つを見る。モニターには、駅で未だに泣いている友達の姿が。あの友達とは、結構仲が良かった。よく
きっと、彼と会う事は二度とないのだろう。そう思い、僕は
「わかりました。けど、一つだけ良いでしょうか?」
「うむ、何だ?」
「せめて、あの友人に神様から
「分かった。俺から
そうして、神様は虚空に三度指を滑らせる。すると、僕の視界がゆっくり歪んでそのまま意識が落ちていった。
そして、気付けば僕は
・・・ ・・・ ・・・
「まあ、僕が転生したいきさつはそういう事だね」
「はあ、結構すごい
僕の言葉に、レインが
まあ確かにびっくり
まあ、ともかく僕が転生した話はこれで終わりだ。
「じゃあ、そろそろ此処で
「そうだね、もう十分に休憩した事だし。行こう」
そう言って、僕とレインは立ち上がる。プルの実は幾つか採っていこう。
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