第1話、レインとレイ
……僕の
というより、もみくちゃにされている?
「レイくん、いっしょにおままごとしましょう?」
「そんなことよりレイ、おれといっしょにひーろーごっこしようぜ!」
「え~?わたしといっしょにおままごとするの!」
「おれといっしょにあそぶんだって!」
中々の
そう、僕は
ただ、駅のホームから
僕を転生させたのは、神様の
何も
「みんなおちついてよ。うでをひっぱられたらいたいって!」
「あ、ごめん」
「ごめんなさい」
「いいよ。みんなでいっしょにあそぼう?」
そうやって、僕は皆と一緒に遊ぶのが何時もの
レインだ。以前はよく一緒に遊んだものだけど、
「ねえ、そこでなにをしてるの?レインもいっしょにあそぼうよ」
「……………………」
少し、レインは悲しそうというか
……しばらく、他の子と遊んでいると院長が
「ねえ、貴方達レインを知らない?さっきから
「え~?しらなーい!」
「ぼくもしらなーい!」
他の子たちは皆知らないと口々に
「えっと?いんちょうせんせいはレインを見てないの?」
「え、ええ。さっきからレインだけ居ないのよ。一体何処に行ったのかしら?」
「ちょっとさがしてくる」
言って、僕はそのまま走り出した。院長が慌てて
けど、孤児院の外へ出た所で僕は一人の男性に
何故、此処に国王陛下が居るのか?
「おいおい、
「へいか~、レインをみてない?」
「レイン?レインがどうかしたのか?」
陛下が
ちなみに、どうやら陛下は院長が
「はぁ……はぁっ……い、意外と速いわね」
「えー?いんちょうせんせいがおそいんだよ」
「ぐっ、と……所で陛下がどうして
「む?い、いや別に。様子を見に来ただけだが……」
「そうですか?いえ、それよりレインを見ませんでしたか?さっきから全く姿を見ないんですよ」
院長のその言葉に、陛下は顔色を一瞬で
陛下は院長に詳しい話を聞いている。とはいえ、僕もそんなに待っている訳にもいかないから。なんとか
「む、おい
「う~、えいっ!」
「ぬおっ!」
そのまま陛下の手から
王都の一角にある小さな
僕とレインのお気に入りの遊び場だった。其処に、レインはつまらなそうに立ちつくしていた。やっぱり此処に
「れいん、みつけた!」
にっこり、満面の笑みでレインに呼びかける。びっくりして、レインがこちらを向いた。けど、僕には関係ない。僕はそのままてとてととレインに向かって走る。そのままレインを捕まえられれば、きっと
僕は格好悪くつまずいてこけた。
「いてっ‼」
「れ、れー⁉だいじょうぶ?」
「えへへ、だいじょうぶだよ。それよりレインつかまえた」
そう言って、僕はレインの足を
けど、関係ない。僕はにっこりとレインに笑みを向けながら、レインに僕の気持ちを伝える。きっと、今回レインが孤児院を脱走したのは僕が原因だろうから。きっとレインは
そう思い、僕はレインに
「レイン、いっしょにあそぼう?ぼくはレインといっしょにあそびたい」
「けど、みんなといっしょにあそんだほうがたのしいんじゃ?」
レインがそう言うのを、僕は首を横に振って
「ちがうよ?ぼくはレインともいっしょにあそびたいんだよ。レインといっしょにあそぶのがぼくはだいすきなんだ」
「っ‼」
レインは、僕の言葉に一瞬泣きそうになる。それを何とか寸でで
けど、やっぱり僕はレインと一緒に遊びたいからそんなレインにもう一度言う。
「レインといっしょだからたのしいんだ。レインといっしょじゃなきゃいや」
「れーは、わたしがどこかべつのばしょにいったらどうするの?」
それはきっと、レインの
その時、レインも一緒に聞いていた。きっと、その事を気にしているんだ。
「じゃあ、ぼくもいっしょにレインについていくよ。ずっと、レインといっしょ。レインはめいわく?」
「っ⁉ううん、わたしもれーといっしょにいたい。ずっと、れーといっしょだよ」
「うん、ずっとずっとぼくはレインといっしょだから。いっしょにあそぼう!」
と、その時遠くから院長が僕達を
思わず、僕とレインは同時に笑みを
「かえろうか、れー」
「うんっ、いっしょにかえろう?」
そう言って、僕とレインは一緒に院長の
抱き締めながら、僕とレインを
……以来、レインも一緒に遊ぶようになった。相変わらず、僕の
皆で一緒に遊んだ。皆で一緒に遊ぶのが楽しかった。そんな
けど、そんな日々も
一人の
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