「寂しい」「苦しい」「助けて」そんな、顔ばかり

雨のあがった道路に   水溜まり―――・・・。


こんな時に限って虹が映り込む。


「奇麗だな・・・優姫ゆきに見せたいな・・・」


僕は呟いた。そして、気付いた。


「あぁ・・・さっき、別れ話されたんだっけ・・・」


僕の涙が せっかくの虹を 滲ませる・・・。


小さな声で、


「ごめんね…」


また、呟いた。

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