中学生のなおと
[中学生のなおと]
中学生ののなおとは、1年以上、元気がなく過ごしています。
大好きだった、お母さんが病気で亡くなったのです。
突然でした。1週間の入院生活のあと、亡くなってしまったのです。
それからというもの、なおとは、すっかり塞ぎこんでしまったのです。
周りに元気に挨拶していた面影はなく、
今日も俯いて、とぼとぼと登校していました。
[大学生のゆうき]
立派に成長した、ゆうきくん。
エネルギー問題の解決に向けて、研究を重ねておりました。
でも、エネルギー問題は簡単なことではありません。
周りに認められつつも、成果が出ないため、困難な日々が続いていました。
[みおちゃん]
幼稚園に通いだした、みおちゃん。
お母さんが、周りに元気に挨拶するようすをみて、
みおちゃんも挨拶するようになりました。
「おはよう」
かわいい、みおちゃんから挨拶されると、みんな笑顔になりました。
[中学生のなおと]
なおとは、今日も俯いて、とぼとぼと登校しています。
幼稚園の女の子とそのお母さんが、前から歩いてきました。
女の子が近づいた、そのときです。
女の子が「おはようっ」って、なおとに挨拶してくれました。
そのとき、なおとには、お母さんと話した昔の記憶が駆け巡りました。
『挨拶であげる元気は、いくらプレゼントしても無くなるどころか、
自分に何倍にもなって帰ってくるわよ』
なおとも元気に「はい。おはよう」って、女の子に笑顔で挨拶を返しました。
「お母さんが言ったこと、ホントだったよ」
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