小学2年生のなおくん

[小学2年生のなおくん]

さて、なおくんの番です。

不機嫌そうな近所のお兄さんがやってきたとき、思い切って挨拶をしてみました。

元気に「おはようございます!」

お兄さんは、虚を突かれたような感じでびっくりしていました。

「お。おはよう。なおくんだね。久しぶり♪」って、笑ってくれました。


[会社員のたかし]

元気に挨拶した声の主を見ると近所の小学生のなおくんでした。

少し遊んだことあったな。てなことを思い出して、

「なおくんだね。久しぶり♪」って、笑顔で返しました。

たかしは、なおくんに元気をもらった感じがしました。


さあ、そろそろ楽しみな瞬間です。

そう、あの女性に会えるのです。

いよいよ、女性が近づいてきました。

その瞬間。「おはようございます」

自分でも意識せず、ふと口から挨拶が出ていました。

たぶん違う会社の人です。

多くの人が訪れる大きなビルですから、普段は挨拶していません。

言った直後、心臓バクバク、汗がどっと噴き出ていました。


でも次の瞬間、たかしにとって奇跡が起きます。

嬉しいことに相手の女性も顔を緩ませ「おはようございますっ」って返してくれたのです。

それからというもの、毎朝、二人は挨拶を交わすようになります。

後日、実はお互いに気になる存在であったことを知り、

たかし と ミク は交際に発展しました。


[新入社員のミク]

「おはようございます」

ミクは一瞬何が起こったか混乱しました。

毎朝すれ違う、あの気になる男性から挨拶を受けたのです。

多くの人が訪れる大きなビルですから、普段は挨拶していません。

会社の同僚や先輩、顔なじみになった、おばさんと挨拶している程度です。

でも、気になっていた男性から声かけられて、朝からパニックとなりました。

それでも、社会人1年目の ミク は挨拶されたのだから、

ちゃんと返さなければと思いつつ、

一生懸命、元気といっぱいのスマイルで「おはようございますっ」って、

挨拶を返しました。

それからというもの、毎朝、この男性とあいさつを交わすようになります。

会社生活も輝きだし、仕事にも身が入るようになりました。

頑張っている姿が周りに認められはじめ、

少しずつですが、やりたかった仕事も出来るようになってきました。

気分が良いと人間、寛容になっていきます。

あれだけ煙たがっていた父親との関係も少しずつですが、改善してきました。

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