一章
長距離狙撃特化型、と言う言葉の通り、ヘデラには一丁の大きなスナイパーライフルが装備されていた。
「ヘデラの武装は、見えると思うけど、まず長距離狙撃ライフルが一丁。後は、近距離に接近されたことを想定して、コンバットナイフが二本、ハンドガンが二丁となってるわ」
「随分シンプルな武装ですね」
「そりゃあね、白兵戦は基本的に想定してないもの。狙撃ライフルによる一撃必殺がヘデラの醍醐味。だから、ライフルにも他とは違う機能が搭載されてる」
整備士がヘデラの狙撃ライフルを指差す。
「ライフルの側面に接続口があるのは見える?本来、動力管は機体本体のみにエネルギーを送るんだけど、ヘデラは、本体の動力管とライフルを接続することで、そのエネルギーをライフルにも送り込み、出力と射程を大幅に上昇させる事が出来るの」
「ですが…、本体に循環する分の灰をライフルに回してしまうと、本体そのものの出力が落ちてしまうのでは?」
「そこは問題ないわ。他の機体に比べて貯蔵タンクや動力管を増設してあるから、エネルギー効率は段違いよ。まぁ、とは言っても、本体の動力とライフルを接続して運用する場合、撃てる数には限りがあるけど。そうね……、最大出力で放った場合、十発が限度かしら。流石に、それ以上は機体の動力が持たない」
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