第5話 ラスト・マン・スタンディング

「但馬……ミサキさんですな」

「誰だBBA」

「フォッフォ、意気のいいお嬢さんだこと……参る!」

「んだてめェ!」

「孫から泣いて電話があった! 貴様、孫を泣かしたな!」

「知らねェ! なんの話だ!」

「下校を待ってやったこと、温情と思え下郎めが! 神田ハルよわい八十九! この拳を受けてみよ!」

「あんたまさか神田神拳の……ハル修羅!」

「ほう……若いわりには勉強なさっとるか しかしそれはそれコレはコレポコアポコ! 卵一日五〇〇〇個、餃子一日一〇〇万個! 孫の涙は万死に値する!」

「ク 速い 流石は神田神拳伝承者 なんの恨みかは知らんが 俺はお前を越える」

「ヒャオーーーーッ ヒュッ ヒョウアーーーッ シュ シュ」

「ババア あんたマジで九十間近か だがこんな近所にあんたみたいな強者がいて 俺ァ感謝してるぜ 我流エメラルドスプラッシュ!」

「砂利!? 小癪な! ならばこちらも抜かねば無作法というもの 神田神拳秘奥義 雨蛙流艶(アマガエルリュウノツヤメキ)!」



「おばあちゃんもうやめて!」

「!! 雛!by BBA」

「すきゃあり!by ミサキ」

「グハァ!by BBA」

「おばあちゃん!by 神田雛」

「雛 すまぬby BBA」

「しっかりしておばあちゃん!by 神田雛」

「若造、お前も神田神拳にならないかby BBA」

「興味ないねby ミサキ」

「フッ……by BBA」

「おばあちゃーーーッんby 神田雛」

「じゃあな婆さん またやろうぜby ミサキ」

「ミサキちゃんひどいよ ここまでしなくたっていいじゃない!by 神田雛」

「ちょっと足挫いただけだろ 女、もう俺に構うなby ミサキ」

「人でなしーーーッ by 神田雛」

「犬だもの みつおby ミサキ」


 その日、私は知らんところで友達をひとり失ったby オリジナル私


【次回予告】さよなら雛ちゃん、私は思い出の中に生きる女……次週のゲームセンターCXはついに! 伝説の死にゲー!スペランカーに有野課長が挑みます!

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