地下第十一層?
「――トコロガドッコイギッチョンチョンぱーとつー」
「ちょっと黙っておれ、わらわの〈ぽんこつ〉」
「諦めンのか、ここまできて。ツチグモのプリンセスの話によりゃあ――」
「イヤ。これ以上話を聞いても無意味な新キャラが登場してきて、お使いの内容が増えるだけであろ。こりゃハマったな。どーあってもわらわと勇者を邂逅させんつもりか? すなわちそれが、あがりの条件」
「何をいっている?」
「きさまらの大好きな世界の秘密の話さ。ラ・ヨダソウ・スティアーナでも、エル・プサイ・コングルゥでも、回転する世界の静止点でもいーけれど、すべて世は意味もなし、とゆーわけぢゃ。はっ、イマドキそんなん流行るかよ。時代遅れも甚だしいぞ、機械仕掛けぇっ」
「神ハ天ニイマシ?」
「そおぢゃな。つぎは直接そっちを目指すとしよう。しばし待て。ちょっくら神に会ってくらあ」
「待ってニャお姉さま?」
「そんな表情するでない、〈猫〉に涙は似合わぬよ。ちゃんと戻ってくるから心配せずともよみ」
「約束すンニャ?」
「ああ、約束じゃ――」
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