第2話『この溜息はなんだろう』

クローバーの森をかきわけ進め見つけた池

浮草が一面に埋もれ

浮草を動かしてみると

池の底に亀がいた


亀はこちらを見上げたが、気にするふうでもなく、歩いてる

気が付くと亀は時間に沿って歩いていた

水面に反射していたのは鬼の顔

亀は時間にそって歩く


きっと100年前から

亀の時間の流れと僕の時間の流れは違うようだ

それだけ、確かめると

僕は、またクローバーの森をかきわけ進み

現世に戻る


亀は時間にそって歩く

きっと100年前から

亀の時間の流れと僕の時間の流れは違う


深呼吸ひとつ、そして、溜息

この溜息はなんだろうと考えた


今のところ、答えは見つかっていない


#詩

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