第7話 『生命に対する僕の感想』

高校に入るまで「遺伝」と言われても、はぁ、そうですか、目が二重なのは母からの遺伝なのですか、という位の気持ちだった。

高校1年の時に、ワトソン・クリックの二重らせん構造を習い、遺伝が、やたら即物的なんだ、と考えるようになった。


このあたりから、僕の生命に対する認識が変わってきた。

徐々にだけど。

目が二重なのは、母の二重らせんの中から、その情報を持った遺伝子が僕に入っているんだ、と。

特に神秘的ではないいだ、と僕は思った。(個人的感想)


大学3年の時に、植物の組織培養を学んだ。

ここから、僕の生命に対する考え方が、再度、大きく変わったした。

植物の組織を切り取り、寒天培地に置くと、あらたな植物が生まれる。

やっぱり、生命は不思議だ、と振り出しにもどった。


就職してから、この組織培養を使って、洋ランの生産を生業としたのは、運命的だった。

さらに、今度は人間の遺伝子を組み込んだ微生物を培養して、人間のたんぱく質を人工的に作る仕事をした。


ここでまたまた、僕の生命に対する考え方が変わる。

遺伝子を変えると、いろんな世界が出てくるんだ、といふうに。

ここで、また、遺伝子は「夢」という不確実なものではなく「遺伝子」という化学物質で出来ていることを再々認識した。


僕は科学の流れによって、生命に対する認識が大変動した(僕個人の話)


これから、どんな状況になるのだろう?

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