第3話

まったく、なんてこった!

まったく、なんてこった!


どれだけの遺産を叔父が残してくれたかしらないが、なんでこんなことに?


トンネルの中じゃ逃げきれやしない。


対向車が来ないことを祈って、猛スピードでジグザグ運転するしかない。


オンボロ車が火を噴かなきゃいいが。


後ろの車はハイビームにして、こちらの車のすぐ後ろにいる。


どうやらタイヤを狙っているらしく、銃弾が頭をかすめないことだけが救いだ。


叔父が残した謎「私が求めていた“夢”はなんだったか」。


叔父の求めていた夢を探すのにこん目に遭うなんて想像だにしなかった。


謎解きは街から、このトンネルまでに一人の男が待っている、その男が持っている地図を頼りに始まると遺言で指示してくれた叔父。


イヤなトンネルの出口まであと3分。

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