仮想と現実のぱらどっくす
黒幕横丁
仮想と現実のアンチノミー
皆さんは、ARGというゲームをご存知だろうか?
Alternate reality game。日本語では代替現実ゲームと呼ばれ、日常世界を一部ゲームの一部として取り込み、現実と仮想を交差させる遊びの総称である(ウィキペディアより)
SNSで密かにブームになっていたりする。ここ数年トレンドに上がっていたものを上げるのであれば「都まんじゅう(Project:;COLD)」や「神椿市建設中。」など。YoutubeやTwitterを用いた謎解きや暗号解読を参加者全員で挑むというものだ。
それらの作品は先ず、問題が提示される。それは簡単に解けるような謎というわけではない。参加者全員の集合知を結集することで、答えを導き出せるというものだ。
その答え導きだすことで、作中の物語が進行し、結末を得られるというシステムだ。
過去には、ムーというオカルト雑誌がとあるガムの新商品のキャンペーンとして1,080万という多額の懸賞品を打ち出したものも、ARGの中に入る(※トラウマ級な三猿のCMが懐かしい。深夜にアレを見てしまい、二日くらい寝られなくなった)
物語としては、まずは動画でミステリーの真実を明かしてくれるように依頼を頼まれる。そして、指定されたホームページなどをたどり、謎を解明していくと、とある地点に謎が仕掛けられていることがわかる。
実際にその地へ赴いて謎を解き、最終解答を導き出し、最速解答者が1,080万円を手に出来るというものである。
しかし最終解答を導き出す途中で、地球の危機にも関わってくるというなんともムーらしい手の入れようである。
この事を調べていたら、今謎解き制作会社で大活躍しているタカラッシュ!という会社が制作に関わっていたということを今更知って驚いたというのは内緒だっ!
オイラがそんなARGと出会ったのは、KADOKAWAとグループSNEが共同で企画している『3D小説 bell』だ。簡単にどんなものかを説明をすると、Web小説が投下される。そこにはいくつかのバッドエンドフラグが仕掛けられていて、読者こと参加者はそのバッドエンドをしこたまへし折っていくというものである。謎が解けたらフラグは折ることができるが、この3D小説、なんとバッドエンドまでに制限時間が設けられているのだ。ホームページに設置されたカウントダウンがゼロになってバッドエンドが発生してしまう前に、何とかして謎を解き、フラグを回避させるようにキャラクターに知らせなければならない。
作中の登場人物はSNSで時々コンタクトが取れるようになっている。その時間を狙ってフラグを回避する術を届けなければならない。
フラグを回避するために、参加者は写真から現在位置を特定したり、やや難解のインディーズゲームに挑んだり、古本屋にて血眼で売られた本を探したり、クリスマスケーキをもって新幹線で日本縦断したり(語弊のある発言)、ヒロインとヒーローの感動の再会シーンを寒空の公園の生垣の合間から垣間見たり(この時、バッドエンド成立まで残り3秒だった、マジで危なかった、マジで)いろんな体験を経て、第二部までオールフラグブレイクで終了したんです。
ちなみに、この『bell』は全三部で構成されているとのこと。最終章の三部がそのうちあるよと二部の最後にお知らせされてから早8年ちょい。
第三部はまだですかね??????
(※KADOKAWAの雑誌で特別企画としては再登場したことありますが、それっきり音沙汰はないですね)
今なら頑張って北海道の宗谷岬までいけますけど、まだですかね?????
全裸で待機していますけれども??????
という、多方面に圧をかけるお仕事です(笑)
上記のものは企業が企画して行われるARGですが、一般の有志が集まり不定期に行われるARGも存在します。
オイラも有志が作ったARGによく参加していますが、これがまた凄い。
コンビニのオンラインコピーサービスを用いて謎を配信し、その謎を解くと、とある地点を導き出すことが出来ます。その地点へ本当に向かうと次の問題を入手できるコピーサービスの番号が書かれているというシステムです。
日本で行われているゲームなのですが、導かれる地点が日本だけじゃないこともたまにあります。ホーチミンとか釜山とか釜山とか。答えが釜山とか出たときは思わず二度見しましたね。あと、一生懸命韓国語勉強しようと思いました。
一般人が作ったといえど、クオリティは企業が作ったものまたはそれ以上だったりします。
この間行われたものは、とあるライブカメラに映っている一台の車の場所を特定して、その車に乗り込んでミッションをこなすというものが最終問題として提示されました。
ライブカメラはこちらで用意したものではなく、ごくごく一般的に動画サイトで配信されているもの。そんな中に映りこんでいる車に突撃するミッション。なかなかに白熱した展開でした。
車の置いてある地点に向かう参加者を皆でライブカメラにて見守る。参加者を乗せたタクシーがライブカメラに映ったときはSNSがプチお祭モードでした。
こんな楽しいことをしているARG。皆さんもやってみたいと思ってくれたのではないでしょうか?
時に最後に述べた有志作成ARGはいつでも現地へ走ってくれる方は常々募集しております。謎解きと暗号解読と土地勘のある方はぜひともオイラと仲良くしちゃってください。
仮想と現実のぱらどっくす 黒幕横丁 @kuromaku125
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