盗賊get

仁は、『凝』をして、高い木から、盗賊と護衛の戦いを見守っていた。


盗賊の陣形は前に五人後ろに三人。弓矢を持って木に隠れてるのが二人

行商人サイドでは、行商一人護衛三人。

行商人サイドが振りに思える。だって行商人戦えそうにないんだもの。

一人が行商人を護衛して、残り二人で、戦うのか。

おそらく一人は剣士でもう一人は槍使いだな。


「え?二人とも前の五人に行くの?」


剣士と槍使いは盗賊前5人に向かって走っていく。

盗賊たちも困惑してるのか、もしくは2人が強いのか、

割とすぐに、盗賊五人は殺された。

後ろにいた、盗賊三人は行商人を守っている護衛に苦戦してる。


「弓矢のレベルが低すぎる。援護のつもりが、味方の盗賊に刺さっちゃてるし、もう片方は、弓を使わずに、様子見してるだけだし。これは、護衛の勝ちかな〜、、、、え?」


味方を弓矢でさした方の弓士が走って逃げ出した。


「恐ろしく、速い判断。俺でなきゃ、見逃しちゃうね。」


実際、他の人たちは、逃げ出したことに気づいていない。それぞれに戦闘で手一杯、なのだろうか。


「盗賊で、一番強いのが後ろ三人だったとは、意外に策士だな。

盗賊の教科書に載っていそうな理想的なフォーメーションだ。」


それでも、前五人を倒した、剣士と槍使いが加勢して、3体3になって、普通に盗賊が負けた。最後に一人、隠れている弓士は、そこから一歩も動いていない。


しかし、一人残って、行商人を護衛していた人間が気付き、弓士を殴り殺していた。


「最後まで、動かなかった弓士は何やっとんだ?まあ、でも大体異世界人の強さは理解した。おそらく護衛3人合わせて、赤熊1匹と同じぐらいだろな。奥の手があったら分からんが。」


護衛三人と行商人は盗賊の死体から、武器や金目の物を剥ぎ取り、首を刎ねて袋に入れて、

再出発して行った。


「任務が護衛だから、荷物優先なんだろう。盗賊の服は正直勿体無いが、逃げた弓士を追うか。」


仁は、判断が速い男をアッシュの鼻だよりに追跡していて行くと、洞穴にたどり着く。

洞穴の中に気配察知をしてみると、1人の気配があった。


「み〜け(にちゃぁあ)。楽しい、楽しい盗賊狩りの時間だ。」


相手の力量は、さっき見ているので、安心に狩りができる。

洞窟の中に入って、奥に行くと、おそらく盗賊グループのものと思われる、武器や日用品を大袋に入れるだけ入れていた。


気配隠蔽、魔力隠蔽、身体強化からの

脳みそシェイク!!


「ガッッ!?」


脳みそシェイクをさせられた。彼は一瞬で気絶した。


「ゴブリンで練習していた脳みそシェイクがようやく役立った。(じ〜ん)」


さてと、とりあえず、盗賊の持っている大袋を回収して、残りの金目になりそうなもの持って、とんずらするか。


仁は、おそらく盗賊グループと思われる物資を略奪して、盗賊男を拉致して、この場を後にする。


道から遠のいて、弱い気配しかいない森の中で、少しヒラ抜けたところに、ペニスハウスを収納から取り出し、拉致した男をペニスハウスに入れ、手と足、それと顔全体を覆い隠すように自作の布も縛り付けて、この男に水をぶっかける。


「ん?どこだここは?何も見えねえぞ!!」


「グラァァ!!」


アッシュに威嚇してもらう。


「ヒッ!?フォレストウルフか!!頼む俺を食わないでくれ!!

あ!!手と足が動かねえぞ!!」


盗賊の男がやたらと騒ぎ出す。


「うるさいぞ、静かにしゃべれ。」







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