決戦前戯
仁はあの赤熊にかったら、この森から脱出することを決心している。
仁はこの森の主になるために異世界に来たのではなく、異世界でやりたい放題、小悪党らしく生きたいのだ。
「俺は、異世界にサバイバルしたいわけでも、スローライフしたいわけでもない!!ダンジョンにも潜りたいし、女も抱きたい!!!というわけで、がんばろうなアッシュ。」
「ワン!!」
「いい返事だ。つーか、アッシュお前なんか毛色が地味に黒くなってないか?」
アッシュの経路は灰色なのだ。その色がただ濃くなっただけなのか。
それとも、こいつが影魔法を使えるから、そうなったのか。
最近俺は、料理にも、狩りや採集にも影魔法を第三の手として使っている。
影魔法は、力は弱いが燃費がいいからだ。
「俺の影魔法をアッシュが最近真似してるから、お前は黒くなってるのか?」
「ワン!!」
「いい返事だ。確かに分からんことに時間割いても、しょうがない。それじゃ真相へGO!!」
ーーー森の深層の浅い場所ーーーー
「森の深い場所はマジで、強い気配とか、強い魔力がウヨウヨいるな。危険すぎる。いくのやめようかな。」
「ワン!!!」
「わかってるよ。おそらく、あの赤熊の肉は猪より魔力を通しやすいから、
その肉を食いたいんだろう。俺も熊肉食ってみたいし、勝てそうだったら、戦うし、無理そうだったら逃げるよ。」
「ワン〜」
「そうだな、相手がそれだけ強くても、逃げ足なら負けないもんな。とりあえず、あの赤熊さっさと見つけて、さっさと深層から抜け出そう」
俺は前回、赤熊と出会った場所を重点的に探した。
やはり、深層の奥は化け物みたいな気配がうじゃうじゃいる。
それに比例して、魔力が濃くなってるので。強い魔物は濃い魔力が好きなのだろう。
ーーーー1週間後ーーーー
「あの、赤熊を観察してたけど、一番襲撃しやすいのは、飯食ってる時だな。
さすが深層の魔物寝ている時でさえ、一分の隙もない。アッシュ、今日の昼、あいつが飯食ってる時、周りに強い気配がなかったら、襲撃するぞ。」
「ワン!!!」
ーーーー昼ーーーー
「おーバカみたいに、飯食ってるじゃん。しかも深層のめちゃくちゃ浅いところで。運がいい。よし、アッシュ打ち合わせ通りにお前は隠れておけよ。」
「ワン」
アッシュは小声で返事をして、俺と離れたことを確認すると。
俺は、赤熊に砂嵐をお見舞いした。
「グル!?」
熊の背後から
収納から出した。幅広な大剣を取り出し、身体強化、魔力強化、気配隠蔽、気配察知、魔力感知、魔力隠蔽、剣術。首を狙う。
ガンッ!!
剣で切ったはずなのに、ありえない音がする。
しかし、感触としては半分ほど首は切ったのだ。
咄嗟に剣を持って、熊と距離を開ける。
赤熊をよく見ると、半分まで切れた。首がすぐさま、治って、完全に首はつながった。
「グラァァァァ!!!」
赤熊は突如現れ、攻撃された俺を視認して、激昂しなら俺に襲い掛かる。
「マジか!!こいつ!!よし、走って逃げる。」
仁は赤熊の回復力に驚愕し、必死に赤熊から逃げる。
「簡易網!、砂嵐!、狙撃!とにかく、あいつの足の邪魔をする。」
「グルラァァ!!」
「ちょっと足止めできるぐらいで、全然効いてない、簡易網と石にも一応魔力強化してるに。」
「グルゥゥゥラァァ!!」
赤熊が大量の炎の球を俺に投げつける。
「森の中で火使うの!?俺の最強の守りいでよ、ペニスハウス!!」
ペニスハウスを収納から、即座に取り出すと。
赤熊に火の球を全て受け止めてくれた。
「さすが、ペニスハウス!!信用してたぜ!!」
すぐに、収納でペニスハウスを取り込むが、
赤熊が、俺の想像以上に加速して、殴りかかってきた。
「グラァァァアアアア!!!」
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