俺は狩人

金属で出来た剣に魔力を流すことが出来た。


「今まで、石器武器や、石や木に魔力こめてきたど、魔力通らなかったよな。この剣に使われている金属が魔力を通しやすいのか?もしかしたら、何かスキルが生まれたのか?」



川村 仁 23歳 レベル13


ジョブ 配達人


スキル 高速習熟 収納4 気配隠蔽3 気配察知2 並列思考1 体力回復4 魔力操作3 魔力感知1 身体強化3 投擲2 毒耐性1 槍術1 斧術2 剣術2 盾術1 石工1 影魔法1 火魔法1 水魔法1 回復魔法1 魔力強化1


「この、魔力強化ってやつか?ていうか、剣術2になってる。槍術が一番最初に習得したのに未だに1か。槍での実戦経験が乏しいからか?」


魔力強化によって、強化できるのは、今のところ金属の剣だけだ。

石や木にはほとんど、魔力は通らない。

厳密には少し通るのだが、ほとんど0だ。

剣に魔力強化を施すと、少し、頑丈さと切れ味が増す。


「ただ、魔力を使うから1日にできる練習量が少ないんだよな。魔力が回復するスキルか、薬草でもないか?」



配達人はおそらく、魔法を得意とする仕事ではないのだろう。しかし、体力は無限にあるので、結局やりようなのだろう。


「正面から、猪に勝てるようになったら、少し森の奥に入って、魔力が回復する材料を探すか。時間かけて、猪殺すか。」


この日から、体力と集中力を剣術と魔力操作(魔力操作は体内の魔力を操作するだけで魔力は消費しない)にして、

魔力は、物質強化のみに使う。


—16日後—


「ステータスオープン」


川村 仁 23歳 レベル15


ジョブ 配達人


スキル 高速習熟 収納4 気配隠蔽3 気配察知2 並列思考1 体力回復4 魔力操作3 魔力感知2 身体強化3 投擲2 毒耐性1 槍術1 斧術2 剣術2 盾術1 石工1 影魔法1 火魔法1 水魔法1 回復魔法1 魔力強化2


「やっと、魔力強化が2になってる。なんでか、魔力感知のレベルも上がっている。」


魔力強化2ともなると、全力を出すと、剣を一振りしただけで、木の3分の1ぐらいまでなら、切り込みを入れられる。

石にもほんの少し、魔力が入り体感1.2倍ぐらい硬くなる。


「よし、猪リベンジするが。」


仁は、最後に身体強化、気配察知、気配隠蔽、魔力強化を同時に使って、剣を振り、

今日の状態を確認して、今日の調子がを確認した。


—夜—


「巨大猪がバガみたいに寝てやがる。(ニチヤァ〜)今日こそ、ボタン肉鍋だ」


寝静まった、猪に一撃必殺の剣を首に突き刺す。


「ブヒュ!!」


猪はまともに呼吸ができないのか、聞いたことのない声が聞こえた。

剣を刺したまま、離れて、収納から出した石で狙撃して、タコ殴りにする。


「ハァ、ハァ、ハァ、これでどうだ。」


猪の呼吸音が夜の森の中に響く、その音がだんだん弱っていく。

猪は、最後まで、こちらを睨み続けていた。


「じゃあな、真正面から戦ったらお前が勝ったかもしれん。寝てる間に気配察知を十全しなかったことがお前の敗因だ。」


森の動物は他の動物の寝込みを襲うということは、割とある。

しかし、猪は、耐久力と生命力に溢れているため、狼はどの気配察知に秀でていない。

狼なら、剣を持って近づいてきたら、いくら眠りが深くても気づくだろう。



「よし、とりあえず猪の死体を収納して、明日の朝に解体するか。明日から、牡丹鍋が食える楽しみだ。」


血生臭い現場を後にし、とりあえず、お湯で体や服(野蛮人スタイル)についた返り血を洗い流す。

剣の返り血は、狼の毛皮で拭き取る。


「剣の整備の仕方がわからんから、いつか、鯖るんだろうな。錆びても魔力強化があるから、切れ味はあるだろうな。」


仁は、森の奥に進むことを決心した



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