魔法使いになりたいのォォォォォォォ

火魔法(ろうそくの火)を使えるようになった。仁は次の日から、とにかく、お湯を作りたかった。

とにかく風呂に入りたいのだ。雨で体、服を洗っても、やはりベタつく。

ちなみに、大きな河(ピラニアいそう)を発見したが、砂か泥で濁っていて、とても飲めたりせず、体を洗おうとも思えなかった。


「回復魔法と水魔法覚えたいな、ちゃんと覚えられるだろうか?」


火魔法が存在してるのだろうから、まあ、あるだろう。

回復魔法がないと、こんな自然界で近接戦闘なんて、迂闊にできない。

事実、仁は未だ近接戦闘の相手はゴブリンや小動物などの雑魚のみだった。


「今日もあれやりますか。

ステータスオープン


川村 仁 23歳 レベル11


ジョブ 配達人


スキル 高速習熟 収納4 気配隠蔽3 気配察知2 並列思考1 体力回復3 魔力操作3身体強化3 投擲2 毒耐性1 槍術1 斧術1 剣術1 石工1 影魔法1 火魔法1


「まあ、こんなもんだよな。多分、体力回復があるから、魔力回復もあるだろう。今日からお湯集めだな。」


仁の言う、お湯作りは、雨の日の水を馬鹿でかい葉っぱを使って水を溜め、収納に入れ、

晴れた日に焚き火で、葉っぱごと水を加熱して、そのお湯を収納に入れる。

この繰り返しだ。



「やっぱ、お湯はいいな。体の油も取れるし、服の汚れも取れるし。」


ちなみに、今、仁の服は、腰蓑、革鎧、頭と足、腕には狼の毛皮と野蛮人スタイルだったらする。

今まで使っていた服は、一応、収納に入れている。

お湯で体の油をさっと流すと、全裸待機して、体を乾かす。これが、かなり気持ちいい。


「回復魔法が覚えられれば、はぐれ狼とも近接戦闘できるのにな。」


今まで、自然界において、大きな怪我でなくとも、傷に菌が入り、悪化する恐れがあったため

剥がれ狼との近接戦闘は控えてきた。(ゴブリンはクソ雑魚なので最近は身体強化で思いっきりぶん殴ってる。)


「狼と巨大猪に勝てるぐらい、強くなったら、俺の行動範囲がさらに広くなるのに。」


仁はあくまで、安全に異世界を生きたいだ。

ラノベでは、主人公はなんだかんだ無茶もするし、無理もする。

しかし、仁は決してそんなことはしない。

やばかったら、絶対に逃げるし、そもそも近づかない。

仲間がいたら、たとえ恋人でも見捨てるほどの、清々しいクズさがある。


「地道にコツコツ行かしかないか。」



世界最強なんて、目指してないが、何があっても、生き残れるほどの生命力が欲しい。

仁は1年でも2年でもこの森で生きていく、しぶとさがある。


「まあ、ドラクエみたいで面白いんだけどな。それでも、女の体温は恋しいな。」


後、肉の味も食べ飽きたので、塩が欲しい。


ー異世界生活3月目ー


川村 仁 23歳 レベル12


ジョブ 配達人


スキル 高速習熟 収納4 気配隠蔽3 気配察知2 並列思考1 体力回復3 魔力操作3身体強化3 投擲2 毒耐性1 槍術1 斧術1 剣術1 石工1 影魔法1 火魔法1 水魔法1 回復魔法1 魔力感知1


「魔力感知のスキルができてる。これがあるから、最近、魔法の使い方がなんとなく、わかってきたのか。」


魔法というのは、一度コツを掴めば、なんとなくわかるもので、

水魔法も回復魔法も割とすぐに覚えることができた。


「水魔法でいつでも水飲めるし、お湯を作れる。回復魔法は一瞬で傷を治すんじゃなくて、傷が治る時間が早くなるだけだ。レベルが低いからか?」


仁はそろそろ、近接戦闘のみではぐれ狼と戦いと思っていた。もちろん、最初は弱らせた、狼とやるけど。


そして、仁ははぐれ狼探しを始めた。

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