武器調達
ー翌朝ー
異世界に来て1月目にしてようやく装備を手に入れられた。
しかし、仁は、達成感と共にに今後の予定を決める。
「ゴブリンの装備をなるべく集めて、とりあえず戦力強化するか、やっぱ今一番欲しいのは防具類だな、特に兜なんか欲しい。服もかなり欲しい。」
もうひと月ほど、同じ服、靴を使っているためクタクタである。
雨が降っている時に、自分の体と一緒に汚れを落としているが、それでも服の汚れやポツポツと空いた穴が目立つようになっていた。
「狼、殺して自分で服でも作るか?その場合は、服というよりは、ただの野蛮人スタイルになるけど。とりあえず、今日も昨日と同じように頑張るか。」
仁は、狼と巨大猪の強さをよく理解している。また、特に焦る必要がないため、時間をかけて、強くなることにした。
ー夜ー
「今日のゴブリンたちは、ハズレだったな」
今日も昨日と同じように、武器持ちのゴブリンを尾行していたところ、仁の安全に探索できると信じれる場所よりも、さらに深く、潜っていったのである。
森の深いところは、食性や、魔物もだんだん、強い気配を放つようになっており、
そこから先は、人は進まないようにしている。
「今日は諦めて、魔力操作と身体強化の訓練するか、いつか魔法使えるかもしれんし、魔法のイメトレも」
異世界に来て、数日で自分の中にある魔力の感覚が掴めて、今まで試行錯誤した結果けど、今のところ身体強化以外に魔力が使えない。
身体強化のレベルが上がると強化具合が上がり、魔力操作のレベルが上がると、身体強化の効率が上がる。
訓練の時は、ハンター❌ハンターの強化系になった気分で魔力を体に回す。
「火魔法が使えたら、幾分かこの生活が快適になるんだろうけどな」
自分がいつか魔法を使えることを夢見ながら、仁は浅い眠りにつく。
それから、武器や防具、もしくは何らかの道具を持っているゴブリンを尾行し襲撃、無理だったら魔法のイメトレという日々を過ごした。
異世界生活ー2月目ー
「ステータスオープン」
川村 仁 23歳 レベル10
ジョブ 配達人
スキル 高速習熟 収納4 気配隠蔽3 気配察知2 並列思考1 体力回復3 魔力操作2身体強化3 投擲2 毒耐性1 槍術1 斧術1 剣術1 石工1
「ここ1月ほどゴブリンの虐殺とはぐれ狼の狙撃で少し成長したかな、何より装備が充実してきたのは、有難い、これで魔法が使えるようになったら言うことなしなのに」
ゴブリンをかれこれ300匹ぐらいは殺しているのに、ゴブリンが無限湧きする。森の深い場所に、ゴブリンの街や村があるのだろうか?
2月も異世界にいるのに、いまだに人類と遭遇していない。ゴブリンの装備は基本俺(185cm)位の体型で作られているから。
俺と同じ体型の生物は存在する。それが人類じゃないかもしれないが。
「それにしても、近接系のスキルは伸びにくいな、ジョブの配達人のせいか?でも収納4になったのは有難い、これで収納している荷物の時間経過がさらに遅くなった」
収納の容量が増え、中の経過時間が遅くなったおかげで、肉の貯蔵に余裕ができたことから、自分を高める訓練に時間をかけることが出来た。
直感だが、後少しで魔法を使える予感もしていた。
「それにしても、小手とか腕とか足を守る細かい装備類は手に入らなかったな。やっぱサイズが違うからゴブリン供は奪わなかったのか。」
そこでふと、自分の服を見ると、もはや服と呼ぶに値しないほど、穴や破れがあちこちにあり、本格的に服を作ろうと決心する。
「明日からは、はぐれ狼の毛皮を使って、裁縫の練習をするか。」
そう独りごちし。木にのぼり、気配察知をしながら、浅い眠りに落ちた。
翌朝、俺は気配察知に強い反応を受けて、飛び跳ねるように起きた。
気配のする方に、視線を向けると、そこには身長を2mを超えるほどの大男がいた。
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