【付録】 第三章 設定資料集
【ジャンクヤード】
ケフェウス空域に存在する、軍艦の残骸を繋ぎ合わせて作られた人工島。
天竜戦争時代の飛空艇を建物に流用しているため、街並みのファンタジー色が薄いのが特徴。
当初は使える部品を切り出して再利用するための場所だった。
次第に現地で飛空艇の修理や製造をするようになり、定住者も増えて今に至る
人工島なので、他の島とは違い現実の天体をモチーフにしていない。
【ドレッドノート】
原作で最初に登場する上級精霊。属性は鋼。
天竜戦争当時を知る古参の精霊で、戦時中は天使軍の艦隊司令官を務めていた。
本体は巨大な異形で、普段は軍服姿の少女の端末を使用する。
この本体を軍艦と融合させ、性能の大幅な向上や武装の追加などの強化を施す能力を持つ。
戦争の自然終結後、自発的な戦後処理としてジャンクヤードを建造。
空を埋め尽くす残骸の処理を進めると同時に、崩壊した産業の立て直しに尽力した。
現在は実務を人間達に任せて裏方に徹しているようだが、ジャンクヤードのメカニックの多くと契約しているので、今も間接的にジャンクヤードを支え続けているといえる。
【ブラウニーズ】
少年少女の外見をした群体型の精霊。グラティアの分身とでも呼ぶべき存在。
飛空艇グラティアの運行に関わるあらゆる仕事をこなすことができる。
ブリッジクルーの仕事のみならず、外見に似合わないパワーを持ち、力仕事もお手の物。
慢性的な人手不足に悩むレイヴン一行にとって必要不可欠な人材(?)である。
元々は、天竜戦争末期の兵員不足を補うために開発されたシステム。
戦闘も難なくこなせるが、現在のグラティアは非武装なので、この能力を発揮する機会はない。
【霊力通信機】
現実における電波の代わりに、霊波(霊力波とも)を利用した通信技術。
理論上は映像を送ることもできるが、現代では一部の高級機種だけが対応している。
通信可能な距離が長くなるほど、通信機も大きく高価になっていく。
この世界の必需品だが、霊力波は悪天候などで簡単に乱れるので、そこまで万能というわけでもない。
○艦載通信機
多くの飛空艇に搭載されているタイプ。人間の腕力では持ち運べない。
最大通信距離は『お互いにギリギリ目視できる距離の飛空艇』の間で通信できる程度。
ただしこれは高性能な機種の場合。安物はもっと狭い範囲にしか届かない。
なので信号旗や信号弾による意思疎通も未だに現役。
○霊波通信塔
どこの島にも最低一台はあるタイプ。見た目はまさに電波塔。
性能はピンキリで、高性能なものほどサイズも大きくなる。
一般人がよく目にするのは、大きな港に設置されているものだろう。
港を出入りする飛空艇と綿密に連絡を取り、不慮の事故を防ぐために活用されている。
他の島や空域と通信できるタイプも存在する。
ただし遠距離通信は消費霊力も膨大なので、現実の電話ほど気軽には使えない。
よほど急ぎの連絡でもない限り、飛空艇に書簡を運ばせる方が一般的。
○携帯通信機
天竜戦争以前に存在したとされるロストテクノロジー
当時の天使はこれを一人一台携帯し、どこにいても連絡を取り合えたという。
通信機自体の性能よりも、無数の中継機を世界中に設置していたことが重要だったという説もある。
○通信ウィンドウ
レイヴン達が仲間内で使っている通信方法。
ステータスウィンドウと兼用の通信ウィンドウで音声や映像を送る。
厳密には、通信機ではなく精霊術に分類される。
そもそも契約を結んだ人間と精霊は、誰であってもこの方法でお互いに意思疎通ができる。
飛空艇の精霊であるグラティアは、これをクルー全員に拡張する固有能力を持っているのである。
【ライラ空域/ベガ島】
世界最大の芸術空域。多種多様なジャンルの芸術家が集まって鎬を削る。
ベガ島は世界でも有数の大都市だが、芸術活動に直結しない一次産業や二次産業はほとんどない。
それらの産業はベガ島以外の有人島や、他の空域からの輸入で賄われている。
極端なまでのベガ島一極集中の空域なので、その市長が空域全体の代表者も兼任。
ただし、各分野の芸術家ギルドの発言力が極めて強く、市長の権限は限られている。
【ヘラクレス空域/コルネフォロス島】
世界屈指の軍事空域。邪竜教団の一大勢力地であるドラコ空域に睨みを利かせる最前線。
複数の騎士の一族がこの地に集まり、島々を領地として邪竜教団と戦っている。
騎士以外にも、戦場で名を挙げることを望む戦士の志願も後を絶たない。
コルネフォロス島は本空域でも最強の呼び声高い騎士団を擁している。
世界最大級の大闘技場も存在し、出場者や観客の来島も多い。
(政治の中心となる主島はまた別の島。首都より他の都市の方が大きいタイプ)
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