第3話 ケモミミとか異世界に来たって実感湧くなぁ!
「これは、獣人だな」
これは驚いた。まさか初めて合う人形が獣人になるとは思わなかった。前回の怖い人間じゃないような奴らは……まぁ例外にしておこう。俺を食べようとしてきたしね。
「むきゅうぅ」
「いやぁ、でも、どうしたもんか……そうだ」
俺はひらめいた。誰でも思いつくことだけどね。本当に誰でも思いつくことだけどね。
「こいつに森の外に事を聞けばいいんだ!見たところ比較的まともな服だし、森の外のことくらい知ってるだろ。となれば早速手罠から降ろさないとな」
「……さて、奇……に鹿み……なのが……ラッキーだっ……」
なにかが聞こえる。なんだろう、男の人の声……かな?
「いやぁ、肉なんていつぶりだー?いや、前世以来だな!」
「う……うぅぅん……?」
「む?|お、おふぃふぁふぁ?ムグムグムグ」
だ、だれだろう、この人……見たことない服装、黒い髪、黒い目。え?本当にこの人だれ?てかさっきなんて言ったの!?
「えっと、あの……あなた誰?」
「ぶ?ぼべば?(む?おれか?)」
「あ、食べてからで大丈夫です……はい」
「ば、ぼぼ?(あ、そお?)」
「ふぅ、食った食った〜でもやっぱ肉には塩がほしいな〜」
「えっと、ちょっといいですか?」
「ん?なんだ?」
「さっきの変な縄から助けてくれたのはあなたですか?」
うーーん、助けたのは助けたけどあの罠作ったの俺なんだよなぁ。俺が助けたっていうのはなんかなぁ。
「うーーん、助けたのは事実だ。でもあの罠を作ったのは俺だぞ」
「え……あれ、あなたが作ったんですか。びっくりしましたよ、いきなり木が跳ね上がったと思ったらいつの間にか視界が逆さまになってましたよ」
「あぁ、ありゃ跳ね上げ式の罠だ。本来動物を捕まえるための道具なんだがな〜まさか獣人が引っかかるとは思わなかったがな」
正直うさぎがかかったら嬉しい程度に考えてはおいたんだがまさか獣人が罠にかかるとは全くも思っていなかった。というよりこの森の中に人のようなものがいるとは全く思っていなかったしな。
「な、なぜそのような知識を?」
「いや普通の知識だから。そんなに驚くようなものじゃないからな」
「少なくとも私の知識にはそのようなことは考えつきませんよ……」
なんだ?この世界のやつは跳ね上げ式すら知らないのか?服の質からして原始時代のものってわけでもないんだがな。少なくとも織り機は確実にある文明レベルのはずだ。まぁ原始時代でもできないってわけでもないんだがな。
「もしかして罠って落とし穴程度のもんしかないのか?」
「そうですね。落とし穴は誰でも作れる罠で冒険者とかは魔法の罠をかけたりしますね」
「え?魔法?」
「は、はい。魔法ですが……」
魔法……少し研究してみたいな。となれば早速誰かに魔法を見せてもらって研究をしたいな。まぁただの欲望だけどな。
「よし、ちょっと魔法を見せてくれないか?えっと……名前教えてほしい」
「え?は、はい。私の名前は{イナリ クレナ}です。えっと、あなたの名前は?」
「あぁ、俺は志摩千歳だ。よろしく。早速で悪いんだが魔法を見せてくれないか?一回見てしっかり研究してみたい」
「わ、わかりました」
さてさて、一体魔法っていうのはどういうものなのかな。ちょっと楽しみだ……!!
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第3話頑張って書きました!頑張って投稿頑張るんで誤字とかあったらコメントください!修正します!
異世界?魔法?科学で十分でしょ!! ナギさん @nagisansa
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