幕間

道化師

 幕が下りて。


 道化師が現れる。


「これにて第一幕の終了でございます。彼らの物語は次の世代、そしてまた次の世代へと引き継がれていくことでしょう。ふふふ、明るい未来が待っているといいですねぇ。え? それじゃあつまらない? もっと刺激が欲しい? そうでしょう、そうでしょう。この程度では満足できませんよねぇ。光あってこその闇。闇があってこその光。この世界はバランスが取れすぎていてつまらない。そう、あのドラゴンどもが管理している以上、この世界はオモシロくない。まずは連中を──おっと、こちらの話でございます。さて、幕が再び上がるまでしばしお時間をいただくことになりそうです。その間、ある男の物語をご覧いただきましょう。ご存じ、蒼い髪の冒険者。破魔の槍の使い手。その──最後の戦いの物語を」


 道化師は再び、消える。


「またお会いしましょう、皆さん」

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