リベンジ 6
翌日、公園で集合したみんなに昨日のことを話した。
「よかった……なにかがあって」
「天狗さんの身体が見つかった場所には何かの法則があるはずと思って、
……自信満々な顔で渡してくれたから確証があるんだと思ってたけど、そうでもなかったんだ。
「それで、その場所には行ってみたのか?」
「ううん。地図の場所を特定するのに時間がかかったし、そこに行くのはみんなと行きたかったから。だからおばあちゃんが下見もかねて連れて行ってくれたんだけど、行っててよかったよ。道も結構探しにくかったから」
「ありがと、
「それじゃあさ、いつ行く?」
「もう夏休みも終わるしさ、明日?明後日?早く行ってみてえ」
「ぼくと智生のとこは、悠斗のおばあちゃんと出かけるとなったら文句は言わないと思うからいつでも。だから蓮が行ける日だったらいつでもいいよ」
「おれもどっちでも大丈夫だから、悠斗のおばあちゃんの都合次第だな」
「おばあちゃんはいつでも大丈夫そうだけど……。念のため明日聞いて確認してからがいいよね。じゃあ、一応明後日ということでいい?時間はいつもどおりで」
「そっか、車借りたりもあるもんな。じゃあ、明後日ということで明日の返事を楽しみにしておこう。で、今日は何して遊ぶ?」智生が言った。
「なんでもいいけど……智生はもう宿題はカンペキなんだよね?」
「えっと……ナンノコトカナ?
「ぼくが聞いてるのは、宿題は終わってるよね?ってことだよ……日記は仕方がないとして。ぼくたちが選んだ本、ちゃんと読んだよね?」
「え……あの本、おれには難しすぎるよ」
「と、いうことは感想文の宿題、終わってないということだよね?」
「う……」
「それ以外は?ドリルとか」
「そっちはなんとか」
「じゃあ感想文だけと……そうしたら今から本を選びなおしに図書館だね。蓮と悠斗はそれでいい?」
「もちろん」
「涼しいとこなら大歓迎」
「えぇ!!」
不満たらたらの智生を追いたてるようにして、ぼくたちは図書館に行った。
智生の本選びは隆之介に任せて、ぼくは自分が読むための本を探しに書棚にむかった。
「あら、悠斗も来てたの?」
「あれ、おばあちゃん。どうしたの?」
「昨日の場所についてなにか解かるかもと思って郷土資料のコーナーに行ってたんだけど、なにも見つからなかったのよ。特にいわくがない普通の洞穴なのかもしれないわね」
「そうなんだ。あ!そうだ、そこに行くのいつにしようって話をみんなとしてたのね。それでぼく、明日おばあちゃんに聞くから明後日はどう?って言ったんだけど……おばあちゃん、行ける?」
「私はどっちでも大丈夫だけど。車が借りられるかどうかよね。今日は
「たしか……3時くらいまでって言ってた気がする」
「そう?じゃあ、電話しても大丈夫かしら……悠斗はまだ図書館にいるんでしょう?」
「うん、まだいるつもり」
「じゃあ、ちょっと電話してくるわ」
そういっておばあちゃんは図書館のドアから外へ出ていった。
続
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