第27話 食べた後って眠くなるよね
俺の隣に秋山で、目の前に響という感じに座った。
とりあえずもう食べ始めようかな。
「日替わりって何回の周期で同じものが来るんだろうな」
「何週間か、頼み続ければ計算で求められそうだね」
「…ラーメン…美味しい」
「オムライスって頼むと味噌汁が付いてくるだね」
「定食にも付いてきたけど、ラーメンとか汁物以外だとついて来るのかもな」
普通に各自食べ始めていて、俺は周りを見ながら食べている。
他の料理がちょっと気になるんだよな。今度来た時に美味しそうなものがあったらそれを注文したいし。
そして秋山は御御御付けを最初に飲んでいて、響は少しずつラーメンを食べている。
これ中休み終わるまでに食べ終わるのかな?
そんな事を思いながら俺は定食の鮭を食べている。
海苔が一袋に3枚しか入っていない。
すき家みたいだな
「…今日一緒に…帰りたい」
「部活はあるか知らないしそのまま5時間目終わったら3人で帰るか」
「また響君の教室の前に集合するかい?」
「それで良いと思う、まぁ俺とか秋山が担任とかに呼ばれなければだけど」
「…無断…欠席」
「僕よりも響君達の方が明らかに呼ばれるよね」
「…それでも…帰る」
中学校の時に先生に呼び出されて、無視して帰って次の日めっちゃ怒られてた生徒を俺は知ってるんですよな。秋山っていう奴なんですけど。
俺は秋山の方を見てみる
「同じヘマは僕はしないよ」
やっぱこいつ反省してないな。
やりすぎると何故か俺も呼ばれんだからな、秋山をどうにかしてくれって言われても無理でしょ。
「…東海林さんは…呼ばれてないの?」
「まだ呼ばれてないな。多分大丈夫でしょ」
「…フラグ?」
「東海林君はフラグがない時の方が酷いことが起きてるから大丈夫」
「一体誰のせいだろうな」
問題に対処するのは結局俺になってしまうので、問題を起こすのをやめて欲しいのだが、秋山はまた問題起こしそうだよな。
「…東海林さんの両親には…入院の事言ったの?」
「言ってないな。言う必要があんまり無さそうだし」
「…大丈夫なの?」
「まぁ大丈夫だと思う」
「絶対大丈夫じゃないと僕は思うけどね」
「…私も大丈夫じゃないと思う」
俺の親は何もしないタイプの親だからな、秋山の親よりはマシだけど、それでもちょっと変な人だからな。
秋山の親は本当に放任主義というか、興味が無さそうというか。
多分、秋山の親は秋山が俺の家にいる事を知らないと思う。
そんな事を思っていたら俺は食べ終わった。
響も食べ終わっているので、後は秋山がもう少しで食べ終わるみたい。
毎度思うけど、学生の昼飯を食べる速度って異常だよな。
「東海林君、次の授業はなんだっけ?」
「俺に聞かれても全く分からないぞ、なんせ何も教科書を持ってきてないんだから」
「それは大丈夫じゃなさそうだね」
「今ところは問題なく過ごしている」
「問題しか無いと思うよ」
「なんとなる」
そんな話をしていたら、めちゃくちゃ響が眠そうにしている。
食事した後だから眠いのかな?何か本当に小動物みたいだな。
「響、眠いなら寝てても良いよ。授業10分前くらいに起こすから」
「…寝ると……二人と話してる時間が…減っちゃう」
「僕と東海林君は何処にも行かないから寝てても大丈夫だよ」
「話す時間なら響が話したいと言えばいつでも話せるしな」
「…えへへ…ありがとう」
そして響は寝始めた。
もしかして俺と一緒に入院してたけど、あんまり寝てなかったのか?
それなら申し訳ない気がしてくる。
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