第20話 家に行こう
…すぐに寝てしまったので、気づかなかったけど、東海林さんに抱きしめられてる。
…まだ外は暗いから夜中なのかな。
頭の中で考える時はすらすら、出てくるのに、話す時は詰まっちゃうの治せないかな…
東海林さんと秋山さんに変に思われてないかな。
…抱きしめられてると暖かい。
このまま頭を撫でてほしいけど、東海林さん寝てるよね。
一回家に帰ろうと思ったけど、もう少しだけこの状態でいたい。
もう少しだけ寝ようかな…
⭐︎
夜中に起きてしまったので、自分の今の状態を確認して見たら、響に抱きつかれていた。
何この状況、響も秋山みたいになってきたってことか?
それはそれで問題なんだが。
とりあえず頭が近くにあるし撫でておくか。
「……うん……おはよう」
「おはよう、まだ夜中だよ」
「一旦…家帰る」
「なら一緒に行こうか」
「…来るの?」
「そうだよ」
「…うん…一緒に行こう」
「よし、とりあえず手を離して」
響が手を離してくれたので、布団から出ることが出来た。
本当は響が軽いから振り払うことも、出来るけど流石にそれは響が可哀想な気がする。
「…秋山さんは…どうする?」
「秋山は寝てるし寝かせておいて良いかな」
「…なら…もう行こう」
俺と響は寝室を出て、そのまま家からも出た。外はやっぱり真夜中なので暗い。
スマホを持ってきたので時間を確認すると午前1時だそうだ。
外は寒いな。もっと何か着てくればよかった。
「響の家ってこっから近い?」
「…15分くらい」
「15分なら歩いていけるな」
「…案内…するね」
「ありがとう、そうだ帰りにコンビニに寄りたいな」
「…何か買いたい物が…あるの?」
「家の固定資産税を払わないと」
「生々しい…話だね」
高校生に固定資産税払わせるのおかしいと思うの俺だけ?
金は一応親のだけどさ、普通に銀行引き落としにすれば良いのではないだろうか。
中学の時制服で払いに行ったら驚かれたぞ。
「響、夜だし手を繋ぐ?」
「…うん」
「なんか、この街夜になると誰もいないな」
「…駅前と違って…結構静か」
「駅前は、いつでも内戦してるみたいな感じだしな」
そんな事を言い合いながら、響に案内してもらい、数分後に家に着くことが出来た。
見た目は本当に昔ながらのアパートって感じがする。
昭和に木造で建てたアパートを平成に入ってから、改装した感じ建物。
最近のアパートは、凝ったものが多くなってきた気がしなくもないけど…
「ここの何階?」
「二階…だよ」
「あそこの階段から二階に行けば良い?」
「うん…」
俺と響は、階段を登って部屋の前についた。
回覧板が家の前に置いてあるが、多分ドアを開けたら倒れる位置に置いてある。
普通にトラップだよな。
そして響が鍵を取り出して家のドアを開けた。
後書き
響の回が多いよな。
書きたいこと入れていったら、響の回が多くなって行ってしまいました。
ここまでは先月ぐらいまでに、思いついてた所でしたが、この先どうなることやら
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