第8話 秋山が家に来ました。

学校から帰った後秋山が家に来たいと言ったので現在、秋山は俺の家、もっと言うと俺の部屋にいる。

いると言うより居座ってると言った方が近いのかな?、

こいつは、凄い事に全く帰ろうって気が俺にはしてこない。


「秋山は俺の家に来たけど今日は何するの?」


「うーん、何しようかな。東海林君はいつも何してるの?」


「入院する前は、ゲームとかしてたかな」


「昨日やったゲーム以外のゲームは何がある?」


「スマブラ、マリカ、太鼓の達人」


「王道を行くものしかないね」


「王道以外の物をあまり買わないからな」


ゲームって高くね?それでつまらなかったら嫌だから王道の物しか買ってない。

中古屋に行けば良いんだろうけど、行くのがめんどくさい。

基本的にめんどくさがりだから、ゲームやるのさえもめんどくさくなって、買ったけどやってないゲームもたくさんある。桃鉄とかね


「ねぇねぇ東海林君、今日僕が迎えに行ったでしょ」


「そうだな、迎えに来てくれてありがとう」


「ならさ、僕の事を撫でて」


「撫でる?秋山の頭をって事か?」


「そうだよ。撫でて欲しいから撫でて」


「分かった」


俺はベットに座っている秋山の頭に手を置き撫でた。

撫でている時の秋山は目を瞑っている。

何かこいつ女の子みたいで可愛いな。

てか何で撫でて欲しいって言ってきたんだ?

最後に秋山を撫でた時はいつだっけな。

確か秋山に殺されかけた時とかに最後に抱きしめて撫でた気がする。

あの時の秋山は何か色々荒れてたからな、どうしてこうなってしまったのかは知らないけど。


「秋山、もう良い?」


「うん、ありがとう」


「何か嫌な事でもあったのか?」


「違うよ、何か撫でて欲しいなと思ったから」


「情緒不安定にでもなったのかと思った」


「それは何年も前の話だね」


「それはそうだな、てか秋山帰る気ある?」


「無いよ、今日は泊まっていこうかなと思ってる」


「良いけどさ、着替えあったっけな」


「東海林君のパジャマの予備で良いよ」


「分かった、風呂入る時にそれ置いとくよ」


「ありがとう、もうお風呂入ってくるね」


「分かった」


秋山は俺の部屋から出て多分ちゃんと風呂場に向かったと思う。


やっぱり、今考えてもあの情緒不安定で、中学の頃に、止めに入った俺をナイフで殺しかけた時とは大違いだな。

あの時は体育館の裏で秋山はその時いじめられてたから、復讐的な感じでナイフを持ってたのかな。

まぁ結局少し刺されたんだがその後にナイフを奪って暴れないように抱きしめて、撫でていたうちに秋山をいじめてた奴は逃げ出してたな。

普通さ、人が刺されたなら教師とか人間を呼んでくると思うのにそいつらは、誰も呼んで来なくて、結局1時間ぐらい秋山を抱きしめてた気がする。

そのあと貧血で倒れてから記憶が無いから忘れたけど。


よく考えたら普通にやばいよな。

刺されて警察に行かないのも、頭おかしいし、病院も行くのがめんどくて行ってなかったしな。


「東海林君上がったよ」


「あれ、早いな」


「え?もう15分くらい経ってるよ」


時計を見てみると15分程度時間が進んでいた。

思い出に浸ると時の流れって早くなるんだな。次から授業中はそうしよう。


「じゃあ、次は俺が入ってくる」


「分かったよ」


⭐︎


俺は風呂から上がって部屋に戻り、二人でゲームをしていた。

10時になって少し経ったらもう秋山が寝る気で、ベッドの上に転がった。


「東海林君、一緒に寝よう」


「ダメって言っても、一緒に寝るんだろ」


「よく分かってるね」


「ならさっさと寝るか」


俺は秋山の隣で横になった。

一応このベッドが二人で寝ても、窮屈では無いサイズでよかった。


「秋山、おやすみ」


「おやすみなさい」


その言葉を聞いてから俺は寝た。


後書き


リアル作者はいつもぬいぐるみを抱いて寝てます。

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