第4話 怒ってます?

『川崎〜川崎〜』


川崎駅に着いたけど、秋山怒ってるかな?


東口改札の目の前に時計台があるし、改札前から秋山見えるかなと思って改札を今通って見たのだが480円くらい運賃で取られた…

行きと帰りだけで1000円近くか…

もう乗り間違えないようにしよう。


時計台の前に来たけど秋山何処だろう?

人が多くて見つからないな。

皆んなここで待ち合わせするから、もはや分かりずらいんだよな。


「東海林君、こっち」


「秋山、そっちに居たのか」


秋山の元に行くと何か少し膨れって面な顔をしている。

もしかして怒ってるのかな?

慰め方知らないからどうしょうもないけど、


「秋山、もしかして怒ってる?」


「怒ってないよ」


うん…絶対に怒ってる人の反応だよね。

怒っちゃやーよとかふざけたノリで言おうかなと思ってたが、言ったらもっと怒りそうだし、どうしようかな?


「川崎駅に向かいに来てくれたし、何処か行くか?」


「何処行くの?僕は何処でも良いよ」


「俺の奢りだし、別に秋山が行きたい所で良いよ」


「ならスタバに行きたい」


「分かった、駅ビルので良い?」


「東海林君と一緒ならそれで良いよ」


ちょっとずつ秋山が依存してきてる気がする。高校始まって2週間くらい経ってるはずなのだがその間に秋山に何かあったのだろうか?

現在、スタバに向かって歩いているのだが、隣の秋山は笑顔になっている。

改めて見ても秋山って女の子みたいで可愛いな。

まぁ…相変わらず身長は俺も秋山はあまり伸びてないけど、170センチ以下は人権無いってマジですかね。

そうなると俺と秋山は人権無いですね。


「僕の顔に何かついてる?」


「ちょっと気になったことがあっただけだよ」


「なら良いんだけど、東海林君は何を頼むの?」


「俺はスタバ行ったことないんだよな」


「実は僕も無いんだよね」


なんで秋山は俺と行こうと思ったんだ?

初めてなら一人できた方が良い気がするのは俺だけだろうか。

友達と知らない所来るのを恥ずかしいと思ってしまうのは、俺の周りにはあまり居ないが探せば結構いると思うんだよな。


「東海林君、着いたよ」


「何かカップル多くない?平日の昼過ぎなんだけど今」


「僕達は周りからはどう見られてるんだろう」


「さぁ?秋山も俺も制服じゃないし、友人同士で来てると思われてるんじゃないかな」


世の中には制服デートとか制服ディズニーなどあるようだが、残念ながらうちの高校はそんな事は出来ない。

そもそも制服という概念がない。

私服登校という最近増えてきたけどまだ珍しい校則になっている。

私立だと多いのかな?

全国の高校生の制服事情なんて気にもしたことが無いので余り知らないし知ってる奴は、変態か文部科学省


「秋山は何を飲む?」


「キャラメルフラペチーノを飲んでみたいかな」


「俺も同じので良いかな。キャラメルなら飲めそうだし」


「大きさはショート、トール、グランデって読むのかな、とりあえず3種類あるみたいだけど東海林君はどうする?」


「トールが中位ってことかな。ならトールで良いかな、あっそうだなお持ち帰りにして学校行きながら飲むか」


「学校行く気あったんだね」


「あるから電車乗って間違えた」


「明日からは一緒に登校するかい?」


「そうしようかな、また間違えるし」


明日は、秋山と登校することが決定した。

これで乗り間違える心配はもう無いな。

てか、よく考えて見たらスタバの前でずっと立ちながら話してるの、通行人からしてみれば邪魔だよな。

よく蹴りとか殴りが飛んでこなかったな。


とりあえず俺はカウンターでさっきの奴を2個注文した。

うん…結構金額行くね。

早よ、バイトした方良いかもな、高校生って金かかるって、一緒の病室の孫が高校生のおばちゃんが言ってたしな。


ふと時間が気になった腕時計を見てみると、5時間目が始まりそうな時間になっていた。

もう休んでも良いんじゃ無いかな。


「東海林君、フラペチーノ2個貰ってきたよ」


「ありがとう」


注文した物も来たし、学校に行くか。

何も授業道具持ってきてないけどそれは中学の時も持ってきてなかったしセーフ。


後書き


キャラメルフラペチーノよりも名前忘れたけどいちごのやつが美味しかった記憶がある。

甘いもの苦手(和菓子を除く)だからスイーツパラダイスでアイスばかり食べてました

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