第5話

「それより次の時間数学だよ⁉ ヤバいって」




といい瑠香は焦る




「数学⁉ ヤバい、厳しい先生じゃん‼」




ヤバい ヤバい ヤバい ヤバい




タッ タッ タッ タッ




全力疾走




息苦しい




「あっは、はっはっはっは、横腹痛いwww」




瑠香はさなの方を見て、走りながら爆笑している




「瑠香、笑ってる場合じゃないよ もう⁉」




キーンコーンカーンコーン




ぎゃああああああああああああああああああああああああ




「チャイムなっちゃった~w オワッタァwww」




「瑠香⁉ 鳴りあうまでに着けばセーフだよ⁉」




「そうじゃん⁉w よーし‼」




タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ




瑠香はさなの視界から姿を消した




「瑠香早っ⁉ 陸上部らしいけどめちゃ早っ‼」




さなは置いて行かれ、さなも全力疾走する




はぁはぁはぁ




息が切れる




教室に着くころには時すでに遅し、瑠香は何ともなさそうに席に座っていて読書をしている




瑠香って読書家なんだな~ってね…




ってかそれどころじゃない‼ 先生の視線が痛すぎる




「さな~、お前遅すぎるぞ~⁉」




「…ごめんなさい泣」




先生は困ったように眉間にしわを寄せて口を開く




「次から気をつけろよ…」




「…気を付けます」




自分の席に着くとさなは瑠香を睨む




「瑠香、置いてくことないじゃん」




瑠香は読書に夢中なのかこちらを見抜きもしない




「瑠香‼」




さなが瑠香を怒鳴ったと同時に瑠香はハッと我に返ったようにさなの方へ振り向く




「ごめん、何…?」




まるで何もなかったような態度にさなは激怒した




「「何…?」じゃないよ‼ 置いてくことないじゃん‼ 酷い‼」




瑠香は困ったように机に目をやる




「ごめんね、置いて行っちゃって、手をつなぎながら一緒に走ればよかったね…」




と後悔が多そうな瑠香の態度にさなはため息をついた




「ハァ…、次から気を付けてね…」




それを聞いた瑠香はホッとしたように優しい声を出す




「うん、ごめんね」




さなはフイッと窓を見て瑠香は授業に集中している




「…な」




後ろから声が聞こえる




「さな…?」




この声は…




「ん、あ、龍馬くん」




龍馬だ




「どうしたの?」




ヒソヒソと小声で聞いてくる龍馬が可愛く見える




「後で…、話すね…w」




と龍馬と話している間にいつの間にか授業終わっていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


図書室




「大丈夫?」




さなと龍馬は一緒に図書室に来ていた




瑠香には「予定があるから先に帰ってて」といい、先に帰ってもらった




龍馬と人目も気にすることもなく、自由に話せる




ああ、この時間がずっと続けばいいのに…




なんて思いながらも…ね?




「瑠香がね…」




とさなは話し始める内に龍馬は「ちょっとごめん、先に帰る」




といい、何故か先に帰ってしまったので二人っきりの空間は5分程度で終わってしまった




あーあ、もっと話したかったな




と考えつつ、帰り道を歩いていたら偶然瑠香と龍馬がなにか話をしていることに築いた




なんだろう…




よくないことだけど、電柱に隠れて何を話しているのか少しだけ聞くことにしたんだ


読んでくれてありがとうございます泣




さて、さなちゃんが耳にした内容とは…⁉




ではまた次回会いましょう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る