第24話 配信世界での出会い3
配信者は配信チャンネルが収益化さらてるかそうでないかで、大きく分かれるとは思うんよ。
収益化されたから安定する訳では無いにしても、少なくとも収益化される程度には見てもらえてるという指標になるんよね。
また、お金を得るということはプロの領域に入るということで、逆に言えば、収益化していないならクオリティに差があっても等しくアマチュアとも言え、アマチュアから見ればプロは憧れなんだよね。
だからこそ、収益化は配信者の第一の目標で、まだ収益化していないなら、同じ目標を目指すアマチュア配信者って言えると思うの。
だから──
「収益化まで行ってないから一緒だと思うんだけど──」
「何をおっしゃいますか! 収益化の条件を満たせているけど収益化していないのと、収益化条件に到達出来ていないのとでは雲泥の差ですよ!! 雲と泥の差なのです! つまり、ほらやっぱりハイルさんは雲より上じゃないですか」
むふーってそんな鼻息荒くドヤられても……これは
というか、わたし収益化の条件満たしてるの?? 初耳なんだけど?? なんでこの子の方が詳しいの……
というか名前もまだ聞けてないこの状況はなに!?
「え……ほんとに知らないのですか? これが強者の余裕なんですね……ハイルさんチャンネル登録者数2000人超えてますよ?」
はぁ!? この世界に来るまでは3桁だったのに!? この3日でそんなに増えたの??
「その驚きようは、ホントに気付いてないんですね。自分から言うのも
めっちゃ申し訳なさそうに進言して来てくれる。いい子やん。まだ名前も知らないけど。
「うん、そうだね。わたし全然気付いてなかったからありがとうね。ところであなたお名前は?」
「はっ!? も、申し遅れました! 自分は一原ロメと言います! お嬢様系VTuberでやっていこうかと思って準備中なのです!!」
体育会系みたいに元気な挨拶で、お嬢様系とか言ってるギャップよ……というか──
「お嬢様系って、見た目と合ってなくない?」
そう、ロメちゃんの見た目はイケメン女子で、お嬢様とは程遠い見た目。普通に喋ってると声も低めだし、高笑いとか出来るのかな?
「うっ……お恥ずかしいことに、男装系で行こうと思ってたところ、例のお嬢様が流行ってしまって……まだ準備中だから路線変更間に合うかなって、そっちに急遽切り替えてるところなのです……」
あー、だから建物がチグハグだったのね! 名前もオマージュっぽい……でも、この子に合ってるかどうかって言うと、どうなんだろ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます