シェリとお出かけ

第24話 悪役。我さんと限界デート……?

「愁殿、今度は我とお出かけに行きませんか?」

「おういいぞ。普通でいてくれよ」

「ただ食べ回るだけです」

「なら良かったぜ。時間は?」

「今日の昼でもいいですか?」

「おう、問題ない」

「それでは昼、学園の門で」

「はいよ」




「行きましょう。とりあえず皆んなとは反対側に行きましょう」

「了解」


反対側、まあ説明するとだな。


学園の右側、左側に店、まあ街があるんだ。妹やキア達と行ったのが右側、今回は左側ということだ。結構昔の問題で街と街が繋がっちまってこんな感じになっている。

街二つで一つの街として登録されてるが、一応は街二つって事になってる。


「近いから便利ですね〜」

「だよな。何食うんだ?」

「美味しそうな物を食べます」

「……そうか」


美味しそうやつ……? どれも美味しそうだけどな?


「あれ食べましょうよ」

「ドーナツか、いいぞ」

「我はチョコドーナツを選ぼうかな」

「なら俺はイチゴドーナツにするか」


金を払い待つ……届く……いざ実食。


「むっ? クリームが入ってますね」

「へぇ。今思ったんだけどさ、タメ口でいいぜ?」

「いえ、命の恩人なので」

「なんかそれ何処かで聞いた様な……」


疑問を抱きつつもドーナツを食べ終わる。


「次はあれ食べましょう」

「肉巻きおにぎりか」


ってかさ、最近お金の減り具合エグいんだが? 十中八九コイツらのお出かけのせいだろ。


「待つか……」




「タレが美味えんじゃっ」


串に刺さる肉巻きおにぎり。タレがいい味してるぜ。最近買う物が偏ってる気がするんだよな……サラダ食わねえとな……。


「次あれ行きましょう」

「お、おう」


早えな……次はソフトクリームか。とりあえず天使と悪魔と出かけた日で食ったものを考えよう……ケーキに、ケーキに、次はソフトクリームか。……変な食生活してんな。


「俺は抹茶味にしようかな」

「なら我もそうします」


んでまた食べると……なんか、食うペース早くないですか?


「次はあれ行きましょう」

「……おう」


焼きそば……。


「美味しかったですね」

「だな」

「次はあれ行きましょう」

「…………おう」


焼き鳥……。


「タレと塩が美味しかったですね。次はあれ行きましょう」

「そう…だな……」

「次はあれ行きましょう」

「…………はい」


ハンバーガー……。


「あの、今シェリは今何割くらいですか?」

「何割?」

「いや〜俺のお腹はもう結構満腹というか…ね?」

「我は今の所3割くらいですよ」

「……さいですか」


やべえ、結構お腹の中が異次元の様だ。

お腹の満腹どは上限突破しそうで、財布は底を突破しそう…と……。


「ちなみに、何割行ったら帰る……?」

「勿論10割ですよ」

「さいですか……強く生きろよ!」


俺はそう財布に語りかける。




食った物


ドーナツ×2 使ったお金200円

肉巻きおにぎり×2 使ったお金320円

ソフトクリーム×2 使ったお金240円

焼きそば×2 使ったお金300円

ハンバーガー×2 使ったお金400円

焼き鳥…お子様定食……? その後も続いた。


沢山の食べ物を買ってきた。既にお腹は限界を迎え、財布のライフは0になった。


「楽しかったです! またいつか行きましょう!」

「そう…だな……」


是非ともお断りしたい所だ。


なんだかんだ一番限界を迎えた日だったな。



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