第19話 2日目
「ふぁああぁぁぁ」
少年は学園の寮の二段ベットの下で目を覚ます。
ベットから降り顔を洗いに行く。
「よっ!起きたか」
「相変わらず早いな」
「おう毎日3時起きだぜ」
「本当早いなてか顔洗いたいからちょっとそこどいて」
「ふん、断る」
「いやどけよ」
「ふーん。このままお前をここに居させて遅刻させてやるぜ」
「お前も遅刻すんじゃん」
「あ」
「気づいてなかったのかよ」
互いに顔を見合い。
「「あっははははっは」」
こんないかにも親友みたいな感じで仲がいいが二人は知り合ってまだ2日目である。
「いやーまじでさクロノスお前最初の自己紹介の時まじでおもろかった。いきなり彼氏宣言するとか猛者だろ」
「いやいやルアの彼氏なのは当たり前だからてかそれ言ったらカズトお前もやばいだろ自己紹介で彼女ば集中ですっていうとかお前もやばいだろ」
互いが互いのヤバいところを話して楽しく会話をしている。
遅刻まで後30分。
「でどいてくれるか?」
「いやだ」
即答である。
「どうしてだ?」
「ふーん。なんかここまできたらどかないほうが面白いかなって」
「もういい顔洗うのは後でにする」
「じゃあ俺はここにいる」
ドヤ顔でいう。
仕方なく制服を着て朝飯を食べ鞄をもちまた洗面台に向かうと……
「まだ居たのか」
「まだいたんだ」
「俺もう行くから遅刻しないように気をつけろよななんてったて後10分だから」
「まじ?」
「まじのまじのおおまじ」
「先言えよそれー!」
そう言ってすぐに制服を着に行くのを確認しクロノスは洗面台に向かい顔を洗う。
「あっそうそう本当は後20分だから」
カズトにそう言ってドアを開けてルアに会うために女子寮の門の前に歩いて行く。
門の近くで待っていると急に視界が暗くなる。
「だーれだ?」
「えっ誰?」
とガチトーンで言った瞬間。
『てめ変われ』
(えっ?あうん)
「もっ、もう一回聞くね。だーれだ?」
「この可愛くて全てを癒すような声これはルアしかいない!」
「せいかーい。よくわかったね!」
『なんかお前にしては短かったな』
(当たり前だろ俺のせいでルアが遅刻したらどうする?)
『じゃあ時間あったら?』
(後1000文字は余裕でいける)
ルアが手を離したのでルアの方を向き抱きつく。
「ちょっ、ちょっといきなりすぎるよ〜」
「ごめんルアが可愛くて可愛くて」
「もう〜ちゃかさないでよ〜学園に遅刻しちゃうよ〜」
「ごめんごめんそれじゃ行こうか」
抱きつくのをやめてルアに右手を出す。
「もうそれはずるいよ」
「ははは許してくれ」
「けっ朝から見せつけやがって」
「爆発しろ」
「うがぁあぁぁぁぁぁぁ」
「殺す」
学園の門の近くに行くと他の生徒の目につくのでクロノスに対して毒を吐く男子生徒がたくさんいる。
もちろんルアに聞こえないようにクロノスが全員黙らせているので聞こえていない。
教室につき互いの席に荷物を置くとルアの席に行き朝の鐘が鳴るまで楽しく会話する。
鐘が鳴り席につき教師を待っているとバーンと音がなり誰かを引きずって先生が入ってきた。
「皆さん昨日は申し訳ございません。本来なら我々教師が助けなくてはいけなかったのに助けに入らなくて本当に申し訳なございません」
と教室に入るやいな謝罪をする、これに対してみな頭に?が浮かぶ。
「あの急に謝られてもわからないのですが?」
と一人の生徒が代表して教師にいう。
「それもそうだな、えっと何から話そうか。まずこれはこの学園の学園長でそれから…」
「待ってください」
ここで代表の生徒が待ったをかける。
「えっともう一度聞いてもいいですか?」
「ええどうぞ」
「先生の隣で気絶している方は誰ですか?」
「学園長ですが?」
「「「「「?」」」」」
教室にいるみなの頭に一斉に?が浮かぶ。
それもそのはず朝いきなり謝罪されさらに教師が引きずってきた雑に扱われている人が学園長といきなりの情報量に混乱するのは当たり前である。
「あのー少しいいかい?」
「ダメです。あなたはもう少しバツを受けてください」
ボロ雑巾のようになっていた学園長が教師に何か言おうとするがすぐに潰される。
「これが学園長だというのがわかっていただけたところでなぜ我々教師が昨日助けなかったのかを説明します。まずは謝罪からさせていただきます。今回は誠に申し訳……」
「そういうのはいいから」
教師の謝罪をクロノスが遮る。
「なぜでしょうか?」
「そもそも俺たち生徒は昨日のことなんて気にしているかどうかと聞かれたら先生とは違う意味で気にしてる」
「それはどうして?」
「昨日は俺も含めて全員が戦闘訓練で10分も経たずにオークを倒しきれずに戦闘不能になったこれは仮にも職業のランクSもしくは【最上位職業】からすればいくら学生とはいえそれは恥だゆえに本来なら先生の力を借りずにオークを全滅させなきゃいけなかったけど俺らは弱かっただから次は勝てるようにいや絶対勝つために先生には謝罪じゃなくて指導をお願いしたいなぁみんな!」
これはどういうことかというと実は巨大化したオークを倒すことができはしたが残り2体が残っていたのだそれにクロノスは時間がきて少年はクロノスに任せて寝ていたので救護班に気絶したと判断されクロノスの殺気を浴びた後に生徒たちよりも早く起きた教師に助けられた形になる。
まあ生き延びていたオークはコロシアムの端でビクビク怯えていたけどね。
クロノスの言葉に教室にいる全員が賛成する。
「そうですよ先生」
「次は負けねー」
「先生が謝ることないですよ私たちが弱かっただけだし」
「俺たちを強くしてくれ」
「指導お願いします」
「次は勝ーつ」
「ほらどうですか?先生に対して悪い感情を抱いている人は誰もいないこれでもまだ先生が謝る必要ありますか?」
「いいえ完敗だわ。私の負けよ、でもね皆さんがやると言ったのなら私は元々予定していた倍以上厳しく行きますからね。覚悟は出来てますか!」
「「「「「はい」」」」
この時クラスが一体になった瞬間であった。
水を刺すようで悪いがまだ彼彼女らはまだ出会って2日目である。
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