第6話 それから5年後
(あれから5年が経ち少年は10歳になった。
農業については家族に農業やりたいでゴリ押して納得させたので家の裏を使っていたがスペースが欲しいと思い親に相談したところ村に誰も使ってない土地があるので村長に許可をもらって使わせてもらっている。
最初は耕すのも苦労していたが今では一時間で
10平方メートルは楽勝だ。もちろん人力でな。
5年でルアとはあまり会話をしなくなった、両親もそれをちょっと気にしてルアと喧嘩したのかいじめたのかと聞いて来てうるさかった。まあ今はもう解決したから気にしなくて良いから助かってるけど正直言って迷惑している。
もちろん子供を心配する気持ちがギリわからない訳ではないが俺は親とどう接したら良いかいまだにわからない)
そんな感じで少年は今も畑を耕し作物を収穫して過ごしていた。
(私の名前はルア、クロノスの幼馴染ここ5年くらいクロノスとはちゃんとした会話をしたことはないでも良いんだあの日クロノスが言ってくれたから「いつか絶対結婚しよう」ってキャー)
クロノスを大好きなルアは健在である。
ルアは5年経ち10歳になったことで余計美人となった顔は
だがルアは全て断っている、何故ならクロノス一番だからだ。
そんなルアの一日を少し紹介しよう。
ルアは毎朝早い時間に起き家を抜け出しクロノスの家へ向かいクロノスの寝顔をたっぷり見た後に家に帰り朝食の準備をする、朝食後また家をでて畑に向かうクロノスと偶然出会った風を装って歩くある程度行ったところで別れる本来なら手伝いたいルアだがそこは我慢している何故かは本人のみが知っている。
その後は家の手伝いをしつつ友達と遊んだりして時間を潰している、クロノスが家に帰るタイムングで友達と遊ぶのをやめ家に帰るもちろんクロノスと一緒に。その後夕食を終え一度寝たふりをして両親が寝静まったタイミングでクロノスの寝顔を満足するまで見てそして寝る。
これがルアの普通の日常これのどこに他の男のいる場所があるだろうか?
いやない。
こんな感じでなんやかんやありはするが平和な日常を送っていたある日。
少年はいつものように畑に向かうが道中違和感を感じる。
(俺が農業をしなかった日以外ルアとは合わなかった日なんて無かった、どうしたのだろうか?)
ルアに出会わなかったそれは他の人からしたら少年からしたらそれがどうした程度のことかもしれないでもクロノスにとっては大問題だ。
『おいルアはどこだ!』
「聞かれても困る」
『ルアが攫われたかもしれない早く探せ!』
「どうせ大丈夫だろ」
『何言ってんだルアが心配じゃないのか!』
「大丈夫だって。逆に何が心配なんだよ」
『ルアの何を見て来たんだお前は』
「それはお前だよ。ルアの告白の返事にノーを受けて殴りかかって来たガキ大将泣かせたんだぞ」
『それは嘘だなルアはな
「はぁーめんどくせーわかったそういうことにしておくから探すからこの話はもうなしだ」
『わかれば良いんだ』
(ルアは実際
最上位職とは職業にも強さがあり最上位職業は3番目に強い職業のことを言う。
そして強さ順に言うと
(確かにルアもまだ子供だもしかしたらランクSの職業持ちがいてそいつに攫われたとかあるかもしれないけどここはドがつくほどの田舎だぞ?)あるけ…………あっ!人攫いって田舎の方が起こりやすいってきいたことある気がするこれはまずいぞルアがもしも攫われてたとしたら目的が達成できなくなるなんとかして探さなくてわ)
少年は動き出す。
どこにいるのかもわからないだが目的を達成するためにはルアには少なくとも健康に平和に生きていてもらわないといけない。
探す。
ルアの家をクロノスの家をルアとたまに遊ぶ場所も隠れ家にしている空き家をあらゆる可能が少しでもある場所を手当たり次第探すが見つからない。
どこにもいない。
(どこだどこに行った他に可能せがあり場所……はっ!森だ。この前森にある薬草が欲しいって話をルアにしてしまったから取りに行ったのか?いやありえなくないなしかも可能がある場所は全て探したとりあえず森に行くか)
少年は森に入って行く途中立ち入り禁止の柵があるが薬草が取れるのはもっと奥なので無視して進む。
一方ルアはというと森で薬草を採取しているわけではなくただ家族と旅行に行っていた。
「クロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノスに会いたいクロノス」
と少し精神に異常が起こっているが特に問題は起きていない。
そんな勘違いで禁止事項を破ってしまった少年は今とてもまずい状況にいた。
「まさかこの森にこんなヤバいやつが住んでたなんて聞いたことないぞっ!ともかく今は逃げなくちゃ。今はまだ死ぬわけにはいかないんだ」
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