お宝探して、何処へ行く?

amegahare

始まりの物語

 男と女はファンタジーの世界で宝物を探す冒険家である。 彼らは山の奥深くに古代の遺物が隠されているという噂を聞きつけ、それを探しに出かけている。


「ねぇ、キャルロット。このあたりだと思うけど、合ってるかな?」

 いかにも冒険者という身なりの青年が、これまた、いかにも冒険者という身なりの女性に声を掛けた。

 「たぶん合っていると思うけど、、、、。それより、ダニエル。お酒を飲みながらの探検は止めてくれない!?」

 キャルロットと呼ばれた女性は、嫌悪感を隠さずに鋭く言い放った。

 「はははっ!ごめんよ。どうも酒の力に頼っちまう」

 ダニエルと呼ばれた青年は、嫌悪感なんて微塵も感じなかったようで、軽快に答える。


 彼らの旅は危険と驚きに満ちている。いままで、色んな冒険を共に挑んできた。その途中で、彼らの知恵は力と同じくらい試される機会があった。 トリッキーな状況から抜け出すために、お互いの巧妙なアイデアに頼らなければならないことがよくあった。お互いを信頼し合っているからこその言葉の応酬。


 それから、神秘的なアーティファクトがどこにあるかについての手がかりを山の中を彷徨い歩きながら何日も探した。

 「今回のお宝は手ごわいぜ!」

 ダニエルはこの状況を楽しんでいる。

 「私たちが、なかなか手がかりを見つけ出せないのは珍しいね」

 キャルロットの心も折れてはいない。


 太陽が沈みかけ、夕暮れが夕闇に変わろうとしている時であった。何を思ったのか、ダニエルは地面に落ちていた石を拾い、崖に向かって投げた。


 グラッ!!!

 

 まさか、崖が崩れて、洞窟の入り口が表れた。

 「やったね!」 

 ダニエルは陽気な声を挙げて、洞窟に走っていく。ついに、ダニエルは宝の隠れ場所に出くわした。

 彼らは多大な努力を払って洞窟の中を探検し、宝箱を開け、暗闇の中でも明るく輝くまばゆいばかりの金色の物体を取り出した。一見して、価値があることがわかる。彼らは魔法のような宝を賞賛した後、洞窟の出口へ向かうことにした。


 男と女は宝物を見つけたが、旅はまだ終わっていない。 彼らは、新たに見つけた宝物を持って安全に家に帰る必要がある。途中で、彼らはさまざまな試練に出会い、そしてさらに多くの障害に遭遇した。危険な地形を移動することから、欲深い他の冒険者たちと激しい対決することまで。 しかし、彼らが生還できたのは、お互いの信頼関係のおかげであった。

 最終的に、彼ら冒険者たちは、金や宝石だけでは決して価値を測ることのできない強い絆で勝利を収めた。この 2 人組は、これまで誰も試みようとしなかったことを成し遂げた。それは、秘密と驚きに満ちたファンタジーの世界の奥深くに隠された何かを発見することであった。真の冒険は、勇敢な者がそれを探し求めることによって発見できることを証明している。


 僕は「ダニエルとキャルロットの冒険記」を読み終えて気分が高揚している。何度読んでもワクワクする冒険記だ。ようやく僕は冒険者ギルドに登録できる年齢になった。僕もダニエルやキャルロットのように、この世界を壮大に冒険してみよう。

 高まる気持ちを抑えつつ、冒険者ギルドと書かれた看板の扉を両手で押し広げた。


「いらっしゃいませ」


 可愛らしい女性の声が僕を出迎えてくれる。これから、どんな冒険が僕を待ってくれているのだろうか。そんな期待と少しの不安を抱えて、冒険者ギルドの建物の中へ足を踏み入れた。


(了)

 



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