第七話 侵略者は魔法少女
「なんだあれ、魔法少女が化け物を操ってる?!」
「ひぇっ」
烈太はようやく困惑を見せる。
隆は短く悲鳴を上げた。
「なるほど、あれが侵略者ってことね」
返って祐子は冷静だった。
「あれと、戦えばっていいのか………魔法少女を倒すのが俺の使命とでも言うのかよ」
あそこで人々を傷つけているのは烈太が憧れていた魔法少女だった。
侵略者というのは間違いなく彼女だ、だが彼にそれを倒すことは躊躇われた。
「そうだ。あれは魔法界から人間界を侵略しに来た魔法少女、あれを倒すのが君の使命だ。これを使いたまえ」
ディリハが黒と赤のブローチのような機械を烈太に差し出す。
烈太はそれを取ろうとして手を止める、震えているのだ。
「恐いの?」
祐子に言われ烈太が彼女を見る。
「憧れだった魔法少女が侵略者になって、それを倒さなくちゃならなくて、夢を壊された?」
彼女は烈太の気持ちを察する。
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