第五話 彼は魔法少女オタクを見つける②
「君、魔法少女になる気はないかい?」
「え、なれるのか!?」
男が烈太の興味を引く。
「今この人、なんつった?魔法少女にするって、言わなかったか?」
「なに言ってるのよ、こいつどう見ても男じゃない !冗談に決まってるわよ」
隆と祐子が困惑する。
二人には魔法少女になれるかという問題よりも烈太が誘われているという事態に驚いている。
「冗談ではないよ、君は魔法少女に相応しい素質がある。その力で世界を守って欲しいのさ」
男は眼鏡のツルを上げる。
「マジかよ、俺すげーな!」
烈太のテンションはさらに上がる。
「冗談じゃないてどういうこと?まさか異世界から侵略者が来たとでも言うつもり?大体、あなた誰なの?あなたも侵略者の仲間だったりするんじゃないでしょうね」
冗談じゃないと言われ祐子が警戒する。
「まさか?確かにわたしは異世界から来たが侵略者の仲間ではないよ。わたしはディリハ、魔界から来た科学者さ」
男が名乗る。
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