第四話 彼は魔法少女オタクを見つける
「まあいいじゃん、放課後ちょっと寄ってこうぜ」
烈太が隆を誘う。
祐子はそんな烈太を何か企んでるなのではと疑う。
★★★★★★★★
放課後、烈太は電車に乗って隆を案内する。その道すがら祐子はこれが知っているルートであることに気づいた。
「なあ、俺たちどこに向かってるんだよ」
駅を出て街を歩いていると隆が聞いた。
「まあ、その内分かるって」
烈太は答えず焦らすだけだ。
「ようやく見つけたよ、こんなところにいたのか!」
突如三人の前に金髪片眼鏡の男が現れる。三十を過ぎたと思われる彼は白衣に博識さを見せている。
「うわ、金髪に片眼鏡とかどこの漫画だよ!すげー!しかも普通に日本語喋ってるー!」
烈太は男の特徴に声を上げる。
「お前、大丈夫なのかよ」
隆は不安な声を烈太に上げる。
「なにが?」
「だってどう見ても外国の人じゃね?なんでそんなテンション高いんだよ」
「普通に日本語喋ってるだろ」
「そういう意味じゃねえよ」
「こいつ、昔から物怖じしないから。外国人とか関係ないわよ」
「マジかよ………」
祐子が隆に説明した。
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