第4話来夢の婚礼、未来と斗夢

選挙も終わり来夢の、婚礼の日。

式場の控え室で、何やら揉めている声がする。

恭介が覗いて見ると、未来とSPが揉めていた。


「だから、式場の中迄は来ないで!」


「でも、どんな人が潜んでいるやも

知れませんので」


「心配無いから!」


「いえ!そういう訳には行きません!」


怒った未来は


「もう、みんなクビ!」


「えっ?」


「クビ!だから着いて来ないで!」


それを見かねた、恭介が


「未来!何を言ってるの?この人達も仕事

なんだから!」


「だって式場に、こんな恐いSPの人が

居たら雰囲気が!」


「大丈夫です!我々は、皆さんから見えない

所で護衛を致しますから!」


「本当に?」


「はい!」


「じゃあ絶対に、見付からない様にね!」


「はい!」


(やれやれ~このSPの人達も、未来だから

大変だよな!)


恭介は思った。

そして来夢の婚礼は、盛大に、暖かい婚礼に

なった。

両腕への花束贈呈と手紙では、みんなが

涙した。

未来は、予想通りに大号泣。

今日から来夢は、新居へ引っ越すのだった。

未来も、総理官邸に引っ越すのだが

斗夢が


「ママ~来夢君が居ないから、寂しいん

でしょう?」


「何を言ってるのよ!私には恭介さんが

居るから大丈夫よ!」


「あれ?僕は?」


「あっ!忘れてた、恭介さんと斗夢が

居るから大丈夫よ!」


「だから、ママは直ぐに僕の事を忘れ

過ぎなんだよ!」


「そんな事無いわよ!」


「今、忘れてたじゃん」


「あ~ごめん」


「まぁ、僕は結婚しないから、ずっと

ママの側に居てあげるよ!」


「斗夢君?居てあげるよじゃ無くて

居させてください、でしょう?」


「何でだよ!」


と、又何時ものケンカが、始まった。

すると未来と斗夢は、又、頭を鷲掴みに

された。


「お前達な~!」


と、恭介。


「そんな姿を見たら、支持者もファンの

人達も泣くぞ!」


「すみません」


「ごめんなさい」


「恒例だ!外を走って、反省して来な!」


「は~い」


「はい、はい」


「何だ!その返事は!」


「はい!行ってきます!」


「パパ、行ってきます!」


(本当に、何年経っても、あの二人は

一緒だなぁ!)


そして、外に走りに行った?二人は

何時ものコンビニで、プリンを食べる。


「パパ、よく怒るね?」


「来夢君が居ないから、寂しいのかな?」


「パパにも、プリン買って帰ろうか?」


「うん、そうしよう!」


原因が分かって無い二人は


「ただいま~はい、恭介さんプリン」


「は?お前達は外を走って、反省して来い

って言ったのに、どうしてプリン?」


「あ~二人で話して、恭介さんは来夢が

居なくなったから、寂しいのかなって

思って」


「未来、斗夢のバカ~!」


恭介の雄叫びが、響き渡っていた。

恭介のバカは、未来と斗夢には

挨拶みたいな物で、二人は顔を見合わせて

舌を出して肩をすくめて、微笑んでいた。

相変わらず、元気で愉快な桜庭ファミリー。

今度は来夢の、赤ちゃんが出来たら会える

かな?



最後迄、ありがとうございます。

未来が大好きな、作者の我が儘の

作品です。

本当に、何時もありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。

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アイドルより信長様(番外編) aki @nyontyun

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