守宮 靄さま、「不思議の里」へのご参加、ありがとうございました。
詩的でクールな文体に魅入られる見事なシュール譚でした。
途中、「愛のかたち」のようなものが示唆されているのかと思われた瞬間があって、「そこはあまり強調して欲しくない」と、一瞬危んだのですが、大きめの波にさらわれて行ってホッとしました。
不条理さが命の、友未好みの世界です。
最後の二行、虚しさ満点で胸を鷲掴みにされますね。

コメント失礼します。四肢がなく、髪もないマリオネットの描写が、とても美しく官能的ですらありました。『糸のついてない手足があるのね』と言ったり、同じ話を繰り返す子供のような口調や、自ら四肢を失って人の手に頼って海へ行きたがるところなど、何かが暗示されているようにも思いました。ラストもとてもよかったです。奇妙な一夜を主人公と追体験した気分になれました。

全体的に無機質さを感じつつ、でもどこか心惹かれるお話でした( ･`д･´)ｽｺﾞｲｯ！