(二)-8

 そうして直美は友達の後押しもあり、アルバイトを始めることにした。

 最初は大学そばのカフェの店員だった。午後から夜にかけてのシフトになることが多かった。

 このとき、直美は門限を破ることになった。初めてのアルバイトを終えて帰宅するといきなり何も言わずに母にひっぱたかれた。

 散々文句を言われて、父にも報告をされた。そして父にも殴られた。

 結局、そのカフェには翌朝、母が電話して直美は辞めさせられることになった。

 他に二箇所のアルバイトにもいったが、同じように次の日に母親に辞めさせられるということが続いた。



(続く)

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