第17話 あんこはアーニャ

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【前回までのあらすじ】

AI翻訳機によって話せるようになったあんこ(♂)。

自分の意思を人間に伝えられるけど、人間の言葉は分からない。

猫からの一方通行のコミュニケーションは人間界でどこまで通用するのか?

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今日のあんこは大きい方のヤツが好きなSPY×FAMILYの「アーニャモード」だった。

大きい方のヤツはSPY×FAMILYの家族愛がお気に入りらしい。


お腹が空いたあんこは大きい方のヤツに言った。


「アーニャ、お腹空いたー。チチー、ごはんくれ。」


「かわいいー。いっぱいサービスするからね。」


大きい方のヤツは大喜びだった。


「チチー。アーニャ、ピーナッツが食べたい。」


「ピーナッツはないなー。」


***


あんこはごはんに満足してママのところに遊びに行った。


「ボンド、あそぼー。」


「え?私、犬なの?ハハじゃなくて?」


ハハと呼ばれることを期待していたママだったが、ボンド役を割り当てられた。


「ボンドー。アーニャ、スパイごっこがいい。」


「わかったワン。」


ボンドはアーニャに従順だった。


あんこはボンドと散々遊んで満足した。


***


あんこは小さい方のヤツのところに行った。


「ジナン!アーニャ、ジナンと友達になりたい。」


「何言ってるんだよ、あんこ。僕たちは友達じゃないか。」


小さい方のヤツはあんこの頭をなでた。


「アーニャ、うれしい。チチ、よろこぶ。」


アーニャはオペレーション・ストリクス(梟:フクロウ)をコンプリートした。


こうして、世界の平和は守られた・・・。

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