第10話
とんでもない父親を持ったものだ。
転移魔術陣をあの規模で普通は出来ないのだが。
魔術は五つの段階に分かれている。
下位魔術陣<中位魔術陣<高位魔術陣<神域魔術陣<魔法陣。
下、中、高ときていきなり神域はおかしいと思うかももしれないが、高位と神域の差はとても大きい。高位魔術陣は【色位】を冠する術者は皆使える。だが神域魔術陣は今の所マーリン含めて3人だけしか確認されていない。
「とんでもないことをしてくれる」
「ん、驚いた」
「ヤー。まさかこの規模の転移魔術陣を軽々と……」
「いやー、本当、何者なのあれ?本当に【色位】の魔術師?」
「その疑問はもっともですが、まずは他に聞きたいことができました」
「だよねぇ。流石にこれは予想外だよ」
「流石の僕も、これは読めなかったよ」
「まさか、あの人は………」
「え、元剣聖の……」
「ふむ、来たか」
「で、なんで父さんがいるの?」
「娘が父に冷たい………」
「久しいな、セーベル」
「出たな、諸悪の根源!!」
「まだ言ってるのか」
「何度でも言う!!娘は渡さんっ!!」
「相変わらず、です」
「うーん、ブレないなー」
「親バカぶりは変わらないようですね」
「えぇっと……子供思いなのは良いのですが、そろそろ子供離れした方がいいのでは?」
「まぁ、こうなるのは読めるよねー」
周りの生徒が唖然としてる中、俺とセーベルの会話は続く。
「何度も言うが、恋仲になった記憶はない」
「嘘つけ!でなければ私の可愛い娘が、貴様を師になど言い出さんっ!!」
「と、言われてもな。実際、貴公より俺の方が強かっただろ?」
「ならもう一度だ!今度こそ勝つ!!」
「ほぉ、大口を叩く。それが『ふらぐ』と言うやつか?」
「君たち、相変わらず仲良いねー」
「どこがだ!?」
「ふむ、そう見えるなら目が正常に働いてないのではないか?マーリン」
「「「「「!?」」」」」
突如として現れた副学院長に皆が驚く。
勿論俺、サーバル含めた勇者達+α四人は気づいていた。
「「父さん!?」」
「やぁ娘達、そして息子よ。どうだった?父の演説は?」
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・勇者その他の容姿(書いてないキャラのみ)
シロ=ブリタニア
髪も肌も白い少女。身長大体155㎝位。
瞳は律神と同じ灰色(律神の瞳の色は後天的。元々黒)。
アイラ=ルクス・クロノス
髪は灰色、瞳は山吹色の少女。身長はシロとほぼ同じ。
ロクス・サーンクトゥス=クシフォス
髪も瞳も紅色の少女。身長大体160㎝位。
ステラ=ジャンヌ・ダルク
髪は薄く青みがかった銀髪。瞳は蒼色。
身長大体165㎝位。
ノクト・アーカイブ
髪は少し濃ゆい灰色。瞳は黒色。
身長大体170位
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