第34話 - これが真実

「理由が知りたいの? 過去を見せてくれる玉だよ。 直接見るようにして。

とても古い話だよ。」


シュピーはポケットから玉を取り出し,空中に高く浮かべた。

光り輝いて、いつの間にか一行は過去の話の中にいた。


セルフェは1000年間生きてきた伝説の大魔法使いだ。

ハンサムな外見で有名で、優しくて穏やかな性格をしている。

そのため、不本意ながら女性に人気が高かった。

しかし、まだ恋をしたことのない男。

大魔法使いのセルフェは自分の未来を見る能力もあり、自分が愛する女性がテシエスだということを知ることになる。

実際、シグラ王について大魔法使いの村に来たテシエスに会ったセルフェは、まだ幼い彼女を見下ろして恋をしたことがないため、どうすればいいのか分からず複雑な気持ちを感じる。


「私の娘だよ。 セルフェ。私の娘は最強の魔法使いになりたがっているが、ちょうど大魔法使いセルフェの話を聞いて君を尊敬するようになった。 君に会いたがって今回一緒に同行したんだよ。 しばらくの間だけど、よろしくね。」


シグラ王は娘を預けて臣下とは別の場所に行った。

最強魔法使いを夢見るテシエスと話すことになった大魔法使いセルフェ。

小さくてかわいいテシエスは、尊敬する大魔法使いの前で期待に満ちた顔をしていた。


‘本当にかわいいね。この子がまさに人々が話していた神様が特別に創造した少女なんだ。’


「テシエス。」


「セルフェ様。」


同時に口を開いた二人。

二人は笑った。

花が咲いていて鳥たちがさえずり、噴水の水が日光に反射する美しい庭を歩きながら、テシエスとセルフェは多くの話を交わした。


「セルフェ様。私は神様がくださった黄金色の瞳の力を持っています。 眺めるだけでも何でも自分勝手にできる力です。 大切な力です。 しかし、私は自分の力で努力して世界最高の大魔法使いになるのが目標です。」


「そうだね、テシエスは本当に偉いね。 努力して最高になろうとする考え、偉いね。 必ずテシエスが望む目標を達成できる。」


テシエスはセルフェがもっと好きになった。しかし、もう帰る時間になった。


「テシエス。今日は本当に大切な一日だった。 君は才能があるから必ず最強の魔法使いになると信じている。 いつかは私を凌駕するかもしれない。」


「私がセルフェ様を凌駕するなんて、それは話になりません。 セルフェ様は除きます。」


セルフェは笑った。


「それは最強じゃないよ? テシエス。私たちがまた会うのは何百年も経っているからだろう。 それまで私を待ってくれる?」


「はい。千年経ってもセルフェ様を待ちます。 私はできます。」


「次にまた会える日を約束して。愛しいテシエス。」


セルフェはテシエスに軽いキスをした。



それから数年後、テシエスは大魔法使いになるために様々な国の文物を学びに旅立ち、その時シュピーを救ってくれて友達になったのだ。

その当時、シュピーはセルフェが自分のことを好きではないためさまよっていた。

そして、何年も経ってラミと友達になったシュピー。

彼女たちを眠らせ、再びセルフェを訪れたシュピー。

しかし、彼は依然としてシュピーに興味がなかった。


シュピーのトリックについ油断したセルフェの記憶を封印して白馬に変えた後、妖精の森に彼を捨てたシュピーは、大魔法使いが愛する対象がまさにテシエスだということを知り、何も知らずに寝ているテシエスの記憶を封印してしまった。

セルフェと初めて会った記憶が封印され、セルフェとテスエスがお互いに気づかなくなったのだ。

そして、ロンド王子とセルフェが出会ったのだ。


「話はここまでだよ。 その後はみんな知っているよね?」

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