第27話 - ここに集まった全員がシュピーと関係がある

回想が終わり,ラミは腕を組んでため息をついた。


「それから青い髪の妖精と友達になったんだけど、まあ、もうすぐ私とテシエスにいたずらをして500年も無駄にさせたのよ。 今度会ったらただではおかないぞ。」


テシエスとセルフェとロンド王子は座り,話し終えた彼女をじっと見上げていた。


「どうしたの?」


ラミの顔がゆがんだ。

テシエスはとても真剣な表情で言った。


「あの時、それがまさに君だったんだ。 お前の執念認めるよ。」


セルフェとロンド王子は言った。


「500年前も今もあまり変わっていない これですね。」


「テシエス、これまでどれだけ苦労が多かったですか? 面倒な姫がいるのではないか、妖精がいたずらをしないか。」


テシエスはホホホ笑み,ラミは叫んだ。


「私は何か大変じゃなかったと思う? テシエスに友達を全部奪われるか、青い髪の妖精に騙されないか。」


ロンド王子が言った。


「私たちの中であのひどい青い髪の妖精と関係がないのはセルフェだけだね。」


セルフェはへへと笑った。


「本当ですね。」


その時、テシエスの脳裏を何かがかすめた。


「いいえ、セルフェも関係があるかもしれません。」


「いや、それはどういう意味?」


みんなテシエスを見た。


「あの青い石板、シュピーのものかもしれない。」


ロンド王子はテシエスに尋ねた。


「シュピーは青い髪の妖精の名前だねか?」


「そうです。ロンド王子様。」


ラミはじっくり考えた。


「そういえば、何百年も前にシュピーの部屋に青い石板がいっぱい置かれているのを見たよ。 金色の文字が書いてあったんだ。」


テシエスは叫んだ。


「それだ!まさにその石版だよ。 私がシュピーを離れてネットガルト王国に行った後、彼女が作ったものだよ。 だから、私は知らなかったの。」


セルフェは妖精がなぜそうしたのか疑問に思った。


「いや、それならその妖精が私に何の恨みがあるんでしょうか? 私の神殿まで隠そうとして。」


テシエスは説明した。


「青い髪の妖精はずっと前の妖精の戦争で残りわずかな妖精だよ。 友達もみんな死んだよ。 それで、長い時間一人暮らしをして飽きて寂しがる。 自分のやりたいようにいつもふざけてる。 彼女のいたずらにかかった人が一人や二人ではない。セルフェにとってもただのいたずらかもしれない。」


セルフェは不平を言った。


「ふざけるのが寂しいからだと少し理解できますが、いたずらの程度がひどすぎます。」


ラミ姫もセルフェのその言葉に相槌を打った。


「そう、そうなんだって。 いたずらの程度があまりにも深刻だ。」


テシエスは肖像画をもう一度見た。

まるでどこかで見たような気がした。

ずっと前から知っていた人のようで、胸がどきどきした。


‘どうしたんだろう?変だね。 初めて会う人なのに。’


テシエスはそんなはずがないと思って首を横に振った。


「一応セルフェが誰だったのか分かったから幸いだ。 セルフェ、私の父が手伝ってくれるから心配しないで。」


一行は再び馬を駆ってシャイルン王国に出発した。

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