第19話 - 異様な種族
シャイルン王国へ力強く馬を駆るテシエス、セルフェ、ロンド王子、ラミ姫。
他の人々と違って、ラミ姫の馬はロボットだ。
そのロボット馬は射るような赤い目をしていて、鼻からは熱い湯気を吐き続けた。
それに重い鎧も着用していて、とても恐ろしく見えた。
木陰で休んでいるとき、セルフェは言った。
「本当に怖そうな馬だね。 あんな馬に乗っていると、遠くから見るだけでもみんな逃げそうだよ。」
ラミ姫はセルフェをにらんだ。
「これは今のネットガルト王国の王であるペリシスがしばらく別れる別れの贈り物としてくれた最先端科学が集大成された馬だ。 このロボットに何か不満があるの?」
「いや、ないよ。 ただ面白いと思っただけだよ。 今回ネットガルト王国に行った時、ロボットを初めて見たんだ。」
「あの有名な科学のネットガルト王国を知らなかったの? 聞いたこともないの?あなたはどこに住んでいたの?」
「私はロンド王子の白馬だった。 テシエス様が人にしてくれたんだ。」
ラミは驚いて持っていたジュースの瓶を落とした。
「白馬だったの?人じゃないの?」
姫はテシエスを見つめた。
「うん。セルフェは白馬だった。 でも、本来何だったのかわからない。 誰かによって白馬になったのだから。 記憶が封印されている。」
テシエスはにこにこしながら平然と話した。
ラミの顔は青ざめた。
‘テシエスと関連があると、昔から様々な変な種族と絡まっていた。 妖精とか神に似た種族とか。 さて、今回は何かも知らない怪しい生き物とは。’
ラミは胃がおかしくなってジュースを飲むのをやめてそばに置いた。
ロンド王子はセルフェの肩に手を当てて言った。
「セルフェ、これからは私の白馬ではない。 君はまた自由だ。」
「ロンド王子様。 本当ですか?」
セルフェはロンド王子の手を取り,笑いながら振りまいた。
テシエスもセルフェに語った。
「私が人にしたが、これ以上私に従わなくてもいい。」
「わあ! 楽しい。」
セルフェは立ち上がり,腰に手を当てて笑った。
「ハハハ 。」
テシエスは微笑んでいた。
ラミは額に手を当てて木にもたれかかった。
‘この人たちはお腹も楽なんだから。 ああ、また変な世界に向かっている。’
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