第15話 - 完全に回復したセルフェ
その時、いつのまにか元気を取り戻したセルフェが途中に割り込んで右腕でラミの剣を止めた。
セルフェは腕にテシエスが与えた世界で最も硬くて軽い金属をつけていた。
黄金色の金属をよく覗いてみると、魔法の文字が書かれているが、ほとんどすべての魔法を防ぐことができ、特にネットガルト王国の武器に対抗できる文字だった。
パッ!
金属と剣の摩擦で莫大な炎と波長が生じた。
二人が跳ね返った。
セルフェは後ろに押し出され,ラミは空中を回って着地した。
ラミが叫んだ。
「若造はじっとしてて!」
見守っていたイェニはにやりと笑いながら言った。
「あら、お姫様がそんな風に言ったらどうしよう。 どうやらラミが今暴走しているね。」
ラミは重い剣を振り回した。
前に出るセルフェを制止するテシエス。
「テシエス様!」
「ラミ。昔からそうだった。 私に文句を言うのはもうやめて。」
「テシエス、うるさい。 そして、邪魔者たちはもう割り込んで!テシエス。お前一人だけ相手すればいいんだよ。」
テシエスはそっと目を閉じて考えた。
「よし。本気で相手にしてあげる。 代わりに君が負けたら私を追いかけるのはやめるんだ。」
ラミは笑った。
「そうしないと。 長い長い戦いももう終わりだね。 私の勝利としてね。」
テシエスが打ち返した。
「長くて長い戦いではない。 君が一方的に私に勝てなくていらいらしたんだ。」
イェニは座ってレモンを食べながら見物した。
「あの有名なテシエスの腕前を正式に見ることになるんだけど。 ラミも果たしてどのくらいの実力だろうか。」
テシスとラミはにらみ合った。
セルフェは腕を振り回して応援した。
「テシエス様! 頑張ってください!あの姫に負けてはいけません!」
隣に立っていた王子がセルフェを見て尋ねた。
「お前は誰だ? さっき名前は何て言ったっけ? 理由は分からないけど、とても身近な感じがする。」
セルフェはにっこりと笑いながら自分を指差した。
「ロンド王子様。 セルフェです。」
「セルフェ?あれ? 私の白馬と名前が同じだね。」
にこにこしながらセルフェが答えた。
「あのセルフェですよ。」
ロンド王子はびっくりした。
「え?セルフェ? どうやって人間になったの? まさかテシエスが?」
「はい!そうです。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます