第13話 - 魔法と科学の対決

ラミ姫はテシスとセルフェをにらんだ。

ロンド王子は喜んで叫んだ。


「おお!テシエス! やっと会ったね!」


テシエスは右手を伸ばして哀切に叫んだ。


「ロンド王子様! すぐに手に入れてあげますよ。」


「テシエス!私がどれだけあなたを待っていたかわからないわ。 私の力がもう少し強かったら、この魔女くらいはもう……。」


クック!


ラミは熱心に話していた王子の顔を右手で押しつぶし、卑劣な笑みを浮かべながらテシエスに言った。


「テシエス!やっとここまで来たんだ。 ロンド王子を救えるなら救え。」


テシエスが姫を見下すつもりで座り込んでいた黒い竜の尻尾を素早くつかんで、姫に軽く投げた。

ところが、ラミ姫は飛んでくる龍を情け容赦なく力いっぱい蹴飛ばして壁に飛ばしてしまった。


「あえて私を蹴飛ばすなんて!」


イェニはそのまま飛んで壁に強くぶつかって気を失い、すぐに人の姿に戻った。



テシスは叫んだ。


「味方にそんなことがあるんだ!」


ラミ姫は腰につけていた剣をさっと取り出して大声で笑った。

刃に映る精巧な機械はとても重く見えたが、その剣を軽く振り回すラミ姫だった。

ラミ姫は幼い頃から剣術に長けており、テシエスをライバルと考え始めてから魔法に対抗する剣術を磨いてきた。

ほとんどの魔法は剣で弾き飛ばされ、大魔法使いたちもラミに魔法をかけることができなかった。

ただ最強の魔法使いであるテシエスの無敵の黄金瞳だけは勝てなかった。



「ホホホホ!お前さえやっつけることができるなら、何でもするということを知らないわけではないよね?」


セルフェは独り言を言った。


「イェニもラミ姫もそうだし、 みんなどうしてあのようなんだろう?」


「この剣は我がネットガルト王国の科学を総動員して発明したすべての魔法を破壊する破壊の剣だ。 さあ、いくらでも魔法を使ってみろ! テシエス!もう君の魔法と黄金瞳の力も終わりだよ!」



「ラミ!まだ分からないの? 私は誰とも戦いたくない! 王子様を返して!」


「うるさい!お前はいつもそんな感じだった! そのうんざりする偽善も終わりだ!」


ラミは剣を高く持ち上げて涙ぐんでいるテシエスに飛びついた.


「えい!」


剣がテシエスの髪をかすめて床にガンと刺さった。


「テシエス様!」


「テシエス!」


セルフェとロンド王子は心配そうに叫んだ。

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