第7話 - 王族の証

超高層の建物が威容を誇る高度に科学が発達した王国ネットガルト。

デュタワーはその中でも銀色の光彩を放ち、最も高く立っている。

デュタワーを中心に様々な色の誘導灯が空中に四方八方に伸びており、その背中に沿って自動車が秩序整然と飛んでいた。

機械の翼をつけて飛び回る人もいた。


「500年間、もっと発達したじゃないか。 さすが私の王国らしい。」


ラミ姫は門の前にしっかりと立ち,堂々と話した。

警備員たちは、頑なに入ろうとしているラミ姫を阻止した。


「お前は誰だ。 むやみに城に入ろうとするなんて正体は何だ。」


「私のことを知らないというのか。 私はネトガルト王国の正統王位継承者

ラミ·ラ·ユフデン·ネットガルトだ。」


警備員たちは槍を突きつけて怒った。


「厳粛だ。どうして陛下の御尊名をしゃべるのか。」


ラミ姫は情けないという表情で言った。


「確かに知らないのも無理はないね。 今、王は誰だ。

ラミ姫が来たと伝えなさい。」


「怪しいやつだ。 捕まえろ!」


警備員たちがラミ姫を取り囲んだ。

ラミ姫は肩をすくめた。


「おや、そんなに聞き取れないのなら仕方ない。」


ネットガルト王国の王はガウンを着て長い椅子にもたれかかり、鳥たちと話していた。

美しい侍女たちが世話をしていた。

外はかなり騒がしかった。


「どうしてこんなにうるさいの。」



臣下が入ってきて王に告げた。


「陛下、無礼なこの城に侵入して暴れていますが、すぐに捕まえて監獄に閉じ込めておきますので、ご心配なく。」


「無礼な者一つ解決できずにこんなに騒いでいるのか。」


「その人の剣術があまりにも優れていて止められないので…。」


どかん!


ラミ姫がドアを蹴って入ってきた。

ラミ姫には数十人の兵士がぶら下がっていた。

王がびっくりして叫んだ。


「これはどういう行いなんだ? 厳粛だ!お前は誰だ?」


ラミ姫は兵士たちを投げ捨て,すぐに王に向かって勇敢に歩いてきた。

ラミ姫はとても興味深い顔で王の顔をのぞき込んだ。


「 ほう。お前が今ネットガルト王国の王なんだ。王家の子孫でありながら私と似ているところは一つもないね。 私が誰なのか分かる? 私はラミ·ラ·ユフデン·ネットガルトだ。 500年前に突然消えたお姫様だよ。 私の名前を聞いたことがあるよね?」



「何だって?そんな姫がいたのは事実だ。 しかし、あなたがどうやってその事実を知って、あえて王家に詐欺を働こうとするの? この者を今すぐ引きずり出せ!

厳重に治める。」


「はい!陛下!」


「もどかしいな。それなら仕方ない。ネットガルト王家に降りてくる王族だけが歌える歌を聞かせてあげる。」


ラミ姫は両腕を広げて立ち歌い始めた。

その歌は実にきらびやかで神秘的で、聞いていた人たちは皆魂が抜けてしまった。

最後の部分は本人の名前で締めくくられている。


「……科学の王国ネットガルの王族であるラミ·ラ·ユフデン·ネットガルトの名で。」


名前を呼ぶ時、ラミ姫から五色燦爛たる光が出た。

王は非常に驚いた表情をした。


「まさか!確かに王家の歌だ。王家の歌の最後の部分に出てくる名前はそれぞれ本人たちだけが呼べるが、それなら本当に500年前に行方不明になったラミ姫ということか。 ラミ姫。 その間どこでどのように生きていたのですか。」


「今になってわかったね。話すには時間がかかりすぎる。

ゆっくり話すことにしよう。まず君の名前は何か。」


王はラミ姫に丁寧な態度をとった。



「この王国を治める私の名前はペリシス·カー·ルイス·ネットガルト。

あなたの家の18代目の孫です。」


「ふむ。ペリシス。 会えて嬉しい。私が現れたのは王位を譲れという意味ではないから安心しなさい。私はただ故国に帰りたかっただけだよ。 ただ私をお姫様として扱って、私の仕事に干渉しないでほしい。 私の願いはその程度なら十分だけど、聞いてくれるよね。 私もあなたのことには関係ないから。 ペリシス。」


「もちろんです。ラミ姫。この王国とこの城はあなたの家です。 500年前のように楽に過ごしてください。」


「ありがとう。」

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